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「自分らしく生きる」ことの呪縛

本日も記事を見てくださり、ありがとうございます。

私の趣味は読書で、話題の小説や人気の自己啓発本など、店頭で目を引くものを手に取り、コーヒー片手に読み漁るのが、至福のひと時なのですが。

最近目にすることが多く、なんとなく自分の心にひっかかる文言があります。自己啓発系の本やライフスタイル本なんかの帯に、「頑張らずに生きる」「やりたいことだけをやって生きる」「自分の気持ちに正直に生きる」などの見出し文句があり、そして

「自分らしく生きよう」

というメッセージを、本当によく見かけるのです。

私は、この「自分らしく生きる」ということを考え始めると、悩みのループに見事にはまります。

そもそも、自分自身のことを分かっているようで分かっておらず、やりたいことが何かわからない、この生き方でいいのか自信がない、人生の未来に不安を抱えているような状態の私にとって、自分らしくとは?????

というところで思考が停止してしまいます。

むしろ、こんな、本の帯の文言ひとつに対しても、心にひっかかりを覚えてしまう面倒くさい性格な生き方=自分らしいなのかもしれませんが(笑)

「自分らしく生きよう、それこそが人生の全てだ」というメッセージは、自分のように色んなことに悩む癖がある人間にとって、結構ヘビーな言葉ではないでしょうか。

自分らしくあらねばならないのでは、と考え、今のこの瞬間の行動や、昨日のあの立ち振る舞い、それらが自分らしかったどうか思い返し、深く考え込み、答えがでずにまた一つ心にモヤモヤの種を増やしてしまうのです。

他人の意見や世間の声、職場や家庭での立場をかえりみずに主張したいほどの意見などはなく、それなのに、大多数の周囲の意見に賛同できずにいて、自分と同じような考えや境遇の人がいないことに不安になっている、臆病なのに周りに飲まれることができなくて、言いたいことがあるのかないのかわからずにいるけど、納得できてないことが心に蓄積されている、プライドや世間体を気にする他人を面倒な人だと思いながら、そんな人たちが、当たり前に持っているものを見て、それを持っていない自分に劣等感を抱えてしまう、こんな面倒で暗いのに、上辺では陽キャの世渡り上手風を演じて、家に帰ると疲弊してふさぎ込み、でもその気分を家族に隠して一人悶々としているわたし。。。。

え、これが私らしいってことなの。。。。(笑)

自分らしくいるって、実は自分のいやなところも好きなところも全てありのままに受け入れる強さが必要だと思うんです。

それって全然簡単なことじゃない。

自分らしく生きるというのは、今の自分をそのまま受け入れて、どんな状態であっても自分自身を否定しないっていう、人間としての器の大きさも試されているような気がします。

まだまだ、自分にはその器もないし、こうやって今の自分をまるごとそのまま受け入れて、そのまま愛せるほどの強靭なハートはないのだけれど。

それでも、ほんの少しの瞬間でも、ああ、自分の人生のこの瞬間はすきだなぁって思える瞬間があれば、その瞬間の自分を沢山愛して、そこに自分らしさというものを見いだせたらいいなと思っています。



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