100年続く産業を。『城陽ワイナリーへの軌跡』その3
2015年 4月
大口を叩いて出航した松本号は、
準備不足、知識不足を露呈し早くも沈没の危機に見舞われておりました。
そこに手を差し伸べたお二人の救世主。
当時はでかでかと地元紙に掲載されました。
雨の中の植樹式
多くのマスコミの皆様
地元の仲間が集まって盛大に執り行われました。
地元の農家さんの手助けと。
地元の企業さんのご支援と。
船は再び活力を得てバージョンアップして、
航海をリスタートさせます。
けれども松本は気付いています。
『今度ばっかりは後に引けねー…何がなんでもワインを作らないと…』
誰かが、耳元で囁きます。
(お前に本当にできるのかい?あっちにもこっちにも手を出し顔を出して。本当にお前がしたいことはなんだったんだい?もう『ハッタリ』は通用しない。覚悟を決める時だ。何かを達成したければ。
思考しろ!!)
地域活動、社会活動、職人、経営、夢、存在価値
俺は一体何者だ?
自問・自問・自問。
これだけの人を巻き込んで期待させて。
俺は何がしたい?
覚悟?覚悟?覚悟?
船は動く。
見たことのない大海原に。
俺にそれが出来るのか。
今度は一年前とは違うぞ。松本
ただ1人。植樹式の後の空を見上げる。
浮かれた気持ちなんて一ミリもありません。
むしろ。怖さ。
自問・自問・自問。
覚悟・覚悟・覚悟。
続く。
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