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未来のリーダー奨学金のおかげで一生の財産を得ることができた

2018年に開催したファンドレイジングキャンペーン、「Pay it Forward」で集まった資金から始まった、iLEAP未来のリーダー奨学金制度。

この奨学金は、iLEAPのプログラムをより多くの人に、特に経済的・家庭的事情などで参加が困難な方や、海外経験が少ない方、地方出身もしくは在住の方などに体験してもらうため、必要に応じてプログラム費用の一部補充金として支給されます。

今回はその未来のリーダー奨学金を受給して2019年春のグローバルリーダーシッププログラムに参加した東北学院大学4年生(参加当時)、津島菜摘さんの言葉を紹介します。

人生を変えるためにiLEAPに

私がiLEAPに行きたいと思ったのは、自分の人生を変えたかったからです。

大学入学後、学校生活に満足できずにいた私は、学外の活動に積極的に活動するようになり、どんどん「知らない自分」が拡大していく感覚になりました。

参加したイベント等で外国人留学生、日本人留学生、社会人起業家、学生起業家などの同世代の情熱とエネルギーに溢れる仲間に囲まれたとき、自分の情熱を掲げられる留学だけは、諦めたくないという思いが募っていました。トビタテ奨学金不合格を友人に報告すると、「またいつか行けばいいじゃん」とか「社会人になってお金貯めて行けば?」と、提案されました。

そんなとき、iLEAP代表のBrittのビデオを拝見して、まさに自分がこれから向かっていく日本社会での自分はこうなると分かりました。

自分自身を知る。

私は、他者と比較して日本社会でずっとその問題に向き合ってきたけど、結局出来ないこと・嫌なこと・変えたかったこと・変えられないことに目を向けてばかりで自分を見つけられたと実感できませんでした。

シアトルで、しっかり実感できる自分自身を見つけたかった。もう自分が分からない自分にサヨナラしたかった。iLEAPには、消えかかった心の中にある炎を再燃させてくれるヒントがあると信じていました。

2月の応募を知ったのは12月で、貯金などしていませんでした。アルバイト以外には、収入源がありませんでした。さらに、両親からの経済的支援を得られず、2月のタイミングで全額を賄うことは到底無理でした。未来のリーダー奨学金という制度がなければ、私は一生シアトルでの1ヶ月を体感することなく、学生生活を終えていたでしょう。

立場的リーダーシップと個人のリーダーシップの違いを学んだ

iLEAPでの学びは、プログラムを受講しての学びと、自由時間での学びの両方があります。

プログラムでの学びは、leadershipとpositional leadershipは異なるということ。

私は今までリーダーとは、組織のリーダーや部活の部長、サークルの代表を指し示すのであり、目標に向かって強くみんなを引っ張っていくことがleadershipであると考えていました。

しかし、leadershipとは、チームの中でメンバーそれぞれが持つものであり、それぞれがleadershipを発揮することによってチームとして全員のゴールを目指すことができると体感しました。この考え方は、日本社会で異なる意見や文化の人々が対立する場面にどのleadershipを発揮できるかどうかを考えるのに役立っています。

他人に自分の考えを押し付けていたことに気づいた

また、私はどこかで、他人を直したい、自分とは異なる考えから自分と同じ考え方にしたいと考えていることがありました。

しかし、セッションの中で「Every human is trying to fix other people.」という言葉を聞いた瞬間、自分がそうであると気づきました。自分自身がそう他人に押し付けていると受け入れた瞬間、一気に気持ちが軽くなりました。

自由時間にも様々な体験ができた

また、プログラム時間外にも様々なことをしました。

Be Bold Seattle:世界国際女性デーを記念して開催されたカンファレンスに参加しました。チケットが売り切れだったものの、ダメもとで運営者に連絡したところ、快諾して下さり無料でイベントに参加することができました。5人の女性が登壇し、彼らの人生ストーリーを聞きました。その1人1人の熱いストーリーに涙が止まりませんでした。

Natalia:Nataliaは1つ年上のImpact Hub Seattleで働く女性です。とても想像力豊かで学習好きで、尊敬できるロールモデルに出会えました。

Host family:ホストファミリーと休日にSnake Rockに行き、雪山をスニーカーで登山しました。現地の登山客が多く、自分のペースで山を登ることを大切にしている姿勢が見られて、人生も、もしかしたら同じように自分の歩幅で自分のペースで進んで行けばいいのかもしれないと考えるようになりました。

これら一つ一つは、未来のリーダー奨学金がなければ、私、津島菜摘の体験として獲得できなかったことであり、この肌感覚は一生大切にしていきたいと考えています。また、iLEAPのメンバーに出会えたことも一生の財産であると確信しています。

本当にありがとうございました。

津島菜摘 
東北学院大学4年生(参加当時)

現在iLEAPは5月8日のGiveBigで募金を募っています。頂いたご寄付は未来のリーダー奨学金資金になります。
津島さんのような体験を、より多くの日本の若者に届けるため、ご支援ご協力よろしくお願いいたします。

GiveBig2019参加リンク:https://www.givebig2019.org/ileap-1


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