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参加者の声:「対話によって、自分とつながる」

「ARIでの5日間は、人生を変える体験になる」

Phase 1のオンラインセッションで、ファシリテーターのJBがそう語ってくれた時、僕は半信半疑でした。
しかし、ARIでの5日間を経て、日常に帰ってきた僕は、行く前とは違っている感覚があります。

何が変化したのか。

一言で言うと、自分の呼吸が深くなりました。

言葉にするとすごくシンプルなことに思えますが、これは自分にとって革命的なことでした。

このPhase 2では、アジア学院の「ともに生きるために」「サーバントリーダー」「フードライフ」などの思想に触れながら、参加者同士で対話をし、学んでいくものでした。

プログラムが始まる前に、このプログラムに入る上での持つべきマインドセット(グランドルールのようなもの)がシェアされました。
その中で最も印象的だったのが、Open mindであること。
自分の思いをオープンにして誰かに見せること。相手の考えを受け容れられるよう自分がオープンであること。変化や驚き、湧いてくる感情や思いに対して自分自身を開くこと。

それは日常の中では少し難しいと感じていました。日常のコミュニケーションはどちらかというとスピードが速く、深く考えることなく話している感覚があります。

しかしこのプログラムでは、じっくり自分の思いと向き合って、それを誰かと共有してみたり、相手の言っていることにじっくりと耳を傾けて、自分の中でゆっくりと咀嚼していったりする機会が多くありました。
具体的には、輪になって一人一人が思っていることを共有していく時間が多く取られました。場を進行してくれるファシリテーターの方もいますが、ファシリテーションのスタイルは、ただ聞いて、感じたことを場に出していくというようなものでした。この姿勢が、僕を含めた参加者の対話を促し、学びの場を構成していった大きな要素だったと思います。

これが対話というものなのだ、と思いました。

たまに「ワークショップ」とタイトルがついているようなものに参加すると、ファシリテーターが場を完全に進行して、ファシリテーターが「正解」を持っている、落とし所は予め決まっているというようなこともありますが、それとは全く次元の違う場が存在していました。

このプロセスの中で、自分の状態に対して感度が高くなっていきました。自分はどんなことを考えているのか、どういう感情が湧いてきているのか、落ち着いているのか、焦っているのか、不安なのか、安心しているのか、などなど。自分自身とつながる感覚を持つことができました。
それで気がつけば、自分自身の呼吸の深さを感じるようになりました。

自分にとって、この「対話による変化」はとても貴重な体験でした。

日常に戻った後も、呼吸に対する感度は保つことができています。逆に、今まで自分の状態に気がつかず、目の前で起きることに反応していたのだと気がつきました。

これは一言で言えば、マインドフルな状態になった、ということでしょうか。
時間をかけた深い対話こそが、自分自身ともつながる機会を与えてくれ、自分自身が変化したと感じる体験になりました。


上記文章は、独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation)の助成金を受けて実施された「気候変動とフードシステム」についてのリーダーシッププログラムに参加してくださった方が、その経験を一人でも多くの方に伝えるために書いてくださったものです。

私たちiLEAPは、今後も「自分らしいリーダーシップこそが、真のリーダーシップ。」を掲げ、自分のリーダーシップを育てたい人、世界をより良くしていくために何をするべきなのかを常に探求している人のために、さまざまな機会をご提供して参ります。

また、学校・会社・組織向けにカスタマイズしてプログラムをご提供することも可能です。まずは下記メールアドレスまで一度お問い合わせください。

gla@ileap.org

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