人生29年目の正直について。
昨日で29歳になりました。まさか、適応障害になって、休職をして、20代最後の年の誕生日を迎えることになるとは思いませんでした。
昨日、蔦屋書店を3周くらいして（怪し過ぎｗ）本を見渡し回っていたのですが、その中に「20代に読みたい本」というコーナーがありました。「あぁ、このコーナーの対象者に当てはまるのも、あと1年なんだ。」「といっても、こういう類の本に書いてあることって、だいたい数年かけて実践していくものだから、もう既に遅いか（笑）」と心の中でツッコミを入れながら見て立ち読みしていました。
29歳の自分を、20代前半の頃にどんな想像をしていたかと思い出すと、それはもう今とはまったくかけ離れた人生をイメージしていました。仕事大好き！めっちゃ仕事できる！今の仕事が天職で生き甲斐！人生最高！みんな大好き！みたいな人生をもちろんイメージしていました。
それが29歳になってみるとこうです。仕事はそこそこ好きだけど全然仕事できない自分。天職ってなに？転職しまくりなんだけど。おまけに適応障害で休職。生き甲斐なんて何かわからない。人生迷子。HSPで人間関係苦手。これが現実です（涙）
高校生や大学生の頃なんかは、確かに周りと比較して落ち込むことはあったけれど、おなじ学校という枠組みにいる以上、比べる範囲は狭かったように思います。それが今や、就く職業も生活する場所も、持っているお金もライフステージも違う。人生に対する満足度や幸福度も大小さまざまなのは当然で、元々は同じ学校に通っていたはずのSNSでつながる同級生たちが、十数年経ったらこうも差がつくのかと驚きます。
そんな私ですが、そろそろ自分の人生を、そして自分の存在を受け入れなければならない。自分を愛し、自分を信じないといけない。そんな時期です。来年の誕生日で30代の仲間入りになれば、いよいよ20代で経たさまざまな経験をバネに”自分を生きる”時期に突入してしまう気がします。その前に、自分を認め、愛し、信じることを覚えたい。
タイトルに記載の通り、29歳の目標は「正直」でいることにしようかと思います。正直の意味をググると
正しく素直で、偽り・ごまかしをしない性質・態度。
と出てきました。素直で、ごまかさない。今の私にぴったりな気がします。
私は人からよく、「素直な人」「純粋な人」と言われます。確かにそういう側面もあるかもしれないし、その瞬間の私が、素の私であった可能性もあります。
ただ自己評価としては、自分に嘘をつきまくりな人生でした。
人からどう見えるかを常に気にして、世間体の良い道を選ぼうとしてきました。あながち悪くない大学を出てしまったので、周りも友達は一流企業に勤めている友達ばかりで、（もちろん友人たちのせいだとは一ミリも思わないけれど、）自分も一流であらなければいけないという思いが先行してしまっていました。
「真面目で責任感のある人」「いつも一生懸命な人」と人から言われるから、”そうあらなければいけない”と思い、自分を苦しめてきました。それもこれも、人からどう見えるかを気にした結果。確かに、”真面目””責任感””一生懸命”な自分は間違っていないかもしれないけれど、”相対的にもそうあらないといけない”、”そうでない自分はダメだ”、と思い込んでしまっていたんです。
特別な才能があるわけでも、才能のような努力ができる訳でもなく、本当に平凡な人生で平凡な性格なのに、相対的にもそうあらないといけないという気持ちが、比べてはならない人と比べて落ち込む、自分なんて価値がないと思ってしまっていました。
加えて、「過去と今の私は一貫していなければいけない」という思い込みがすごくあります。過去こんな努力をした、過去こんな性格だった、過去こんなことができて、こんな夢を抱いていた。だからこれからも、それ以上の努力をして、良い性格を磨き続けて、できることを伸ばし続けて、夢は実現させないといけない。そう思っていました。
でもこの考えが、本当に本当に私を苦しめていたんです。
相対評価じゃなくて、絶対評価でいい。過去と今と未来は一貫していなくていい。「今、ここ」を生きればいい。
20代の9年間、沢山たくさん苦しく辛い思いをして、そう思えた気がします。
だから、30代はもっと自分に「正直」に生きたい。だから29歳は、その前年に相応しい年にしたい。
特に20代前半〜中頃は、「もっと自分を高めないといけない」「苦手を克服しないといけない」と思って、いろんなコミュニティに入ったり、いろんなイベントで新しい人に出会いに行ったりしました。
転職する時も、「自分が成長できる場所」「なりたい憧れの自分になれそうな場所」を選んでいました。
「自分が自分らしくあれる場所」「自分が幸せになれそうな場所」という発想はまったくなかったです。
そうやって今の自分に嘘をつき続けた結果、私はいつまでも幸福感を感じきれず、自分に満足できず、自分で自分を追い詰めて適応障害になってしまったんです。
もう、十分頑張ったよね？
私が頑張れる所まではもがいてきたよね？
もう、”自分”を無視して嘘をつき続ける人生、終わりにしない？
そう自分の心に問いかけています。
答えはこう、
もっと幸せになりたい。
自分らしく居たい。
正直で居たい。
だからこれからは、頑張らないことに決めました。
頑張って背伸びした会社に入らない。体育会系の輪に入らない。人との約束全部守らないと、全部誘いを受け入れないいけないと思わない。意識高い系の本ばっか読まない。人との関係を閉ざさないように頑張り過ぎない。やりたくないことをやらない。
自分とフィーリングが合う会社や仕事を選ぶ。自分が心地よいと思う人と会う。自分で自分のスケジュールを管理する、自分が行きたい予定だけ行く。読みたい本を読む。人付き合いが悪くなっても自分を責めない。やりたいことだけやる。
自分のエネルギーが向く方に、向くままに、生きることに決めます。
他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる
私はこの言葉が好きです。そしてあえて足すならば、自分と未来だけではなく、「今この瞬間」も自分で選べます。
過去の自分に引きずられず、今と未来を向いて、こんな自分を認め受け入れ、自分を愛し、自分を信じて、29年目の人生を送ります。
余談①
最近夫が仕事が忙しく帰りが遅いので、自分で誕生日ディナーを作りました（笑）
アボカドとサーモンのユッケ丼とちっさいけどステーキです。
めっちゃ美味しかった。ソースもうまく作れた自分すごい。
ユッケ丼のソースが濃い過ぎてこの後水をかぶ飲みして胃の中の濃度薄めたことも思い出です。
余談②
仕事辞めます。まさか誕生日に退職の申し出をするとは…。
これについてはまた別の機会に書きます。
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