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ここだけでしか書かない内緒話<月3〜4回配信/文字数で変動>

★月3〜4回の配信予定/文字数で変動★ 作家のお仕事、それまでの日々、テレビ出演、アイドルプロデュース、仕事の裏話、過去のこと、今のこと、人生についてなどなど、思っていたけど言え…
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#作家

作品の後ろで起きること

とても悲しく、辛いニュースを聞いて、ずっと考えていた。 考えていたというより、自分の奥にしまっておいたもの、なかったことにしたものが滲み出てきて、それで自分が悲しいとか悔しいとかいうより、旅立たれた芦原妃名子さんを思うと、ほんとうにやるせなくなる。 先にはっきりお伝えしておきますが、私はここで、誰が悪いとか、どこに責任の所在があるんだとかいうことを語りたいのではないです。 私は、原作の立場でお仕事をすることもあるし、原作をお預かりして作品にするお仕事をすることもあ

TVアニメ作品を書いていた頃の大切な話

◆ 物書きの仕事のしかたとは突然ですが…… 規則正しい生活は、ほんとうに人生にとっていいのか。 何かに集中しだすと、毎回その疑問が立ち上がる。 体のためにはいいのだろうと思う。 でも、体ってそもそも人生こみの乗り物だと思う。 だから、その乗り物がどんなに整備されていようと、決められた一定のリズムで、メリハリですら計算され尽くされた自動ゆりかごのように淡々と揺れ続けたのでは、なんだかなあ……。 小説や脚本を書いている時、だいたい三分の一ぐらいに差し掛かるといつもその

どの仕事につくにもコツはひとつ

☆ この時代、どうやって食べていく?先日 「作家を仕事にして食べていけるようになった理由は?」 そう訊かれました。 あわせて、仕事が続くコツ、物事を続けるコツ、いい仕事先に出会う、ひとつの仕事で食べていくためのコツをみたいなご質問も時々頂く。 まず私は、ひとつの仕事で食べられない時はいろんな仕事をしました。 物書きに限らず、すべての仕事には共通点があって、アルバイト時代も、派遣社員時代も、会社員時代も、アイドルのプロデュース時代も、あまり変わらず自然に貫いてきたこと

私は「愛してる」と一度も言ったことがない

☆ 心の胸焼けがする私は誰かに「愛してる」と言ったことがない。 ああいうのは、大きなくくりで考えると木村拓哉さんや佐藤健さんみたいな感じの人とか、そのまわりの人が言ったり言われたりするのだと本気で思っている。 ビジュアルどうこうとかではなく、大げさに言えば背景込みの世界観というのかな。 おおざっぱに言えば雰囲気もの。 「愛してる」って、どこか日本語じゃない感じがあってムズムズする。 日本語なのになぜかそう感じる。 以前仕事で「愛してる」とは、という議題が上がった時

自粛が始まって以降の、正直な経済事情

*いつもはある程度のラインまで文章を公開しておりますが、だいぶリアルでここだけの話すぎなのと、全文読んで頂けて伝わる話だと思っているので、今回は、全文マガジン購読者の方のみにお届けしますね。 ◆ 私の仕事状況と経済状況

文章で食べてきた人生、食べていく人生

☆ 橋口、それ、言語化するの?私は、じいちゃんっ子だったことを以前もここで書いた。 ずいぶん前にもう亡くなってしまったが……。 と、書いて(そうだ亡くなったんだよなあ)と思うほど、今日も一緒に生きている。 実は、看取ってもいないし、お葬式も行っていない。 遠方だったし、仕事で行けなかったこともある。 そして何より、私は行かないことを選んだ。 認めるのが怖いとかそういうんじゃない。 (あ、行かなくて大丈夫だ) と、勝手に思ったのだ。 あまりにもすとんとそう思っ

『100日後に死ぬワニ』のザワザワで、書き手として改めて思い知らされたこと。

◆ すごい装置を搭載したリアリティショーだった『100日後に死ぬワニ』を最初に見つけた時は衝撃だった。 こんなに日々なんでもなく、普通に、ありふれた毎日をマイペースに暮らしているワニくんが、死んじゃうなんて! そう素直に思ったと同時に、とんでもない装置を搭載した作品だと思った。 この作品は、100日に及ぶ毎日の連載後、思わぬ形でも話題にもなった。 そのこともあり、私は、自分の苦しかった経験も勝手に思い出したりし、いろいろ思うところがあったので、今日はそのお話を、お腹い

悪気がないって、正直、たちが悪いと思うの

今、いろんなところが自粛。 世の中の空気も独特。 きっと、守りたいものや守りたい存在がそれぞれにたくさんあるのだと思う。 スーパーでは、普通に食品を買うにも、人々になんとなく焦った空気があるような気がするのは、私の心持ちのせいなのか、本当にそうなのかは正確なところわからない。 個人的には、買占めする気など、なんだかまったく起こらないし、神経質になりすぎてもいない。 正しさを意識してというより、これはもともとの性格なのかなと。 コロナウイルスには諸説あるし、亡くなる

意外な流れで物書きになりました 〜原点編〜

◆ 面倒くささは特技をうむチャンスどうやって、物書きになったか? 本を出すことになったか? お仕事をいただくようになったか? というのは、以前ここで書きました。 さらにさかのぼって、最初に原稿らしい原稿を書いたのはいつか。 原点はなにか。 と訊かれると、ある意味、小学校の頃の作文とかそういうものから始まっていると思っています。 もっとさかのぼると宿題の日記。 正直、どれもすごく書きたくなかった。 (なんで、他人に自分の行動や、心の内や、考えていること、などな

データ復旧会社にパソコン人質にとられたから、プロの脚本で応戦した。【長編ドキュメンタリーコラム】

☆ パソコンのデータが全飛びしたパソコンのデータのバックアップ、シテマスカ? ハードディスクは念のため2個完備で同じデータとってますか? とか訊きながら、私は最近おろそかになっていました。 あんなに怖い思いしたのに、慣れてすっかりテキトーしてます。 なんなら、今、デスクトップもぐっちゃぐちゃ。 でも、身近な人にHDやデータ関連のトラブルが起こると、あの時の恐怖を思い出して、定期的に 「ハッ!」 となります。 ほんと声に出しちゃうくらい、ハッ! ある日、とつぜ

絶望の星から生まれた即興コラムはこちら

今回はわりと長いので、お忙しい方、長いの苦手って方は、分けて読んで下さい。 歌の1番とか2番みたいに楽しんでいただけたら嬉しいです♪ ちなみに1番は完全無料で読めます。どなた様もたっぷり楽しんで下さい。 退屈ではない……はず……退屈でもなんだかそれはそれでいい……はず。 ◆ バカ女と呼ばれて。なんで私がコメンテーターなんだろう。 こんなのに、ありがてえことだなあ。 そう思うことはしょっちゅうある。 私は、ある部分ではぜんぜん合理的じゃないからだ。 テレビは、合理的な

読者の方と一緒にご飯を食べようか

☆ 会ったら好きになる?「会ったら、すごく好きになるのに!」 最近、お仕事などで初対面の方に、立て続けに言われたことです。 いきなりこんなこと書いてずうずうしいし、嬉しかったのは本心だけど、本気で自慢でもなんでもないです。 だってそれって、 (会う前のイメージは……実は……) っていうのがあるってことでしょう? って、考える私の暗さよ(笑) まあこの、こねくりまわす性格が、コツコツ掘り下げてものを書く仕事へとつながっているわけなので、自らがはらむ副作用として認め

¥200

世界を創るということ 〜それは作品ではなかった〜

◆ だからどうか生きてくれ思い出す方たちのことがある。 『少年ハリウッド』というアニメコンテンツ関連のイベントの時、お話ができた方たちのことだ。 「家から出るのが本当に無理なんですけど、これがあると思ったら出られました」 とか 「今日までは生きようと思ってきました」 とか、まっすぐな目に涙をためて、震える手で握手をして下さった方たち。 「〇〇のイベントあるからそこまでは息できる」とか「生きていける」みたいなことをひとつの表現として使うことはわりと誰でもよくある。

実は私、映画などを観ると、だいたい頭がおかしくなりそうになるんです。

☆ セクシーな行為Youtubeなどで、会ったこともないどこかの誰かが、モーニングルーティンとか、ナイトルーティンとか上げているの、観るの好き。 朝ベッドで気だるそうに目覚めて、スマホをチェックして、髪をくしゃくしゃかきあげながら起きて、ゆるゆるとベッドメイクをして、一緒に暮らしている動物のお世話をして、顔を洗って、歯を磨いて、朝ごはんを作って、食べて、メイクをして着替えて出かける。 だけ。 みたいなのが、夜バージョンとかおやすみの日の1日バージョンとか仕事の日バージョ