見出し画像

日本一周78 なにもないが豊かな暮らしをつくる。隠岐島のリアル。

このnoteはスーパーカブ50ccで日本一周をしているいくやが、ふとやる気になったときに書く日記。気まぐれなので毎日更新できません笑 できごと、想い、閃きなどなんでも書きます!

隠岐の島。島根県にある日本海側の離島。人口は約14000人。周囲は90kmの小さな島。ぼくはこの小さな島に3泊4日滞在した。この小さな島に滞在してみて感じたこと、島のリアルを綴っておこうと思います。

島のリアル

島には本州に当たり前にあるあるものがない。それはコンビニ。東京にいたら100mおきにあるコンビニが1軒もない。ファミリーマートも、ローソンも、セブンイレブンも、田舎にあるヤマザキショップすらない。どーしてんの?ってみんな思うと思うんだけど、どうしてるって?普通に生活してるんです。だからコンビニのおにぎりをお土産として持って帰るとすごく喜ばれるんだって!隠岐島に行くときはぜひコンビニおにぎりをお土産と持っていくことをお勧めします!

今、コンビニがないって言ったけど、マクドナルドはもちもん、スターバックスなんて一生できないと思うし、ミスタードーナツだって、ピザハットさえないのが隠岐島クオリティ。いわゆるチェーン店はこの島には一切ないのだ。でもそれが普通。島民にとっての当たり前はなにもないこと。それが普通。

ここで当たり前ってなんなの?って思う。

当たり前ってなに?隠岐島に来てすごく感じたこと。当たり前...。常識?みんなが知っていること?目の前にある情景?日常の暮らし?当たり前ってなんだろう。ぼくはこの問いに直面する。都会の人が隠岐島に来たらこんな不便な島なんて暮らせるか!って逃げ出すと思うんだけど、島の住民にとってはないのが当たり前で、それが普通。あるほうが違和感で、何度も言うけどないのが当たり前。

でもね、島にはなにもないんだけどすんごい豊かなの。魚だって毎日新鮮なものを食べられるし、鶏だっているし、島で取れた野菜はいつも新鮮だ。東京って...。コンビニはあるし、ドーナッツ屋さんだって、ケンタッキーフライドチキンだって、スターバックスだって、鳥貴族だって、イトーヨーカドーだって、なんだって揃ってる。でもほんとうに豊かなの?ほんとうに幸せに暮らしてる?笑顔で暮らしてる?そうかな〜?ぼくはそう思う。

豊かさの基準は?便利が豊かなことなの?

都会はたしかに便利だ。24時間買い物ができるお店がいたるところにあって、飲み屋さんだって朝までやってる。欲しいものがあればすぐに手に入るし、電車だって時刻通りにバンバンくる。なんでもそろっていて、なんでも購入できて...。一方で、隠岐島。今言ったものすべてない。すべて。

けれども、島に住む人々はみんな楽しそうで、幸せそうで、豊かそうに生きている。都会はどう?電車に乗ったら満員電車で、辛い顔して、毎日急いでいて、寝る時間だって忙しすぎてなくて、一歩家の外に出ると休憩すらする場所もなくて、休憩するのにもお金を取られて...。便利になって人は幸せになったのだろうか?豊かになったのだろうか?そんなことを感じた。

住人と最後に話したのはいつ?

御近所さんと最後に会話したのはいつですか?東京に住んでいたとき一度も話したことがないかも。御近所さんと。住んでいる実感なんて、そこに住んでいるって言うだけで近所にいる人も知らないし、名前だってわかりっこない。

でも隠岐島は違う。御近所さん同士で助け合って生きていて、「おすそわけ文化」が今だって残っている。余った野菜や鮮魚があったら「持ってきたぞー!」って「ガラガラガラっ!」って家に入ってきて置いていく。道端ですれ違うときは「おはよー!」って言う挨拶がこだまし、笑顔と会話が飛び交う。それぞれが補いながら一生懸命に生きている。それが当たり前だ。

スローライフとはいいがたい。

結局、田舎で暮らすってスローライフではないな。雑誌とかを見ると田舎でスローライフって書いてあるんだけど、スローではない。島暮らしってみんなで助け合いながら、みんなで協力しあって生きている。魚を獲る人がいて、野菜を育てる人がいて、ガソリンスタンドで働く人がいて...。ぼぉーって生きている人なんていない。みんな助け合ってる。

ごはんはみんなで持ち寄って食べたり、宴会を開いたり、ぼくの送迎会を近所に住む人も交えてやってくれたり。のんびり過ごしている印象っていうよりも、むしろいい意味で能動的で忙しく生きている。それがすごく楽しそうで、笑顔で、イキイキと。島暮らし充実して、やることたくさんで楽しそうだな!これがぼくの思った印象だ。

なにかを挑戦するなら島暮らしは最強!

自分がやりたいこと、なにかを実現したいと思った人は島暮らし、田舎暮らしは最適だと思う。ぼくの友達は、自分たちで養鶏場をつくって「卵かけごはん屋さん」を開く。ぼくの友達は、タイ料理が好きすぎて週に一度シェアキッチンを使って「隠岐THAI」を開く。ぼくの友達は、遠距離で付き合っていた人が好きすぎて、隠岐島に移住してきて結婚した。ぼくの友達は、来年町議会選挙に20代で出るらしい。

みんなそれぞれやりたいこと、実現したいことに向かって日々努力して、どんどん自分達の生活を充実させている。それってほんとうの豊かさなんじゃないかってすごく思った。豊かさとは?便利とは?暮らしとは?

最後に!ぼくにとって隠岐島とは?

ぼくにとって隠岐島は、実家がまた増えたって感じです。大切な仲間がいて、島民みんなが仲良くしてくれて、イキイキとして暮らしがあって、美味しい魚があって、笑顔があって、挨拶があって、なにより人の温かさがある。すごく居心地が良くて、すべてがそろっている場所。コンビニはないけど、俗に言う便利さはないけど、豊かな暮らしと充実した日常がある。そんな隠岐島が大好きになったし、また戻って来たいと思う。

最高な日々をありがとう!

2020.11.20-23 隠岐島
芳沢郁哉

Photo by くすぶるはうす@隠岐島ゲストハウス

Instagram @ikuyaaa.43
Twitter @ikuyaa198

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?