この半年の振り返し その一
四月、私は二十一歳の人生の初めに、大学に入学しました。毎日、憧れの大学に通えることに夢のような気持ちを感じるどころか、むしろ世間から隔絶された疎外感を抱いていました。この半年を一言で表すなら、恐らく「恐怖」です。
八日、初めてのガイダンスの日、地下二階の教室に大勢の学生が集まりました。私は一番後ろの席に座りました。隣には同じ学科の二人の学生が座っていました。まもなく、学科の先生の演説が始まり、教室は静かになりました。私は教壇の後ろに立つ先生を見つめていると、目の前がどんど