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「映画の日」に、よせて。

noteの皆さま、こんばんは。Sazanamiです。
12月1日は映画の日。ということで、あまり映画をみないわたしが、最近Amazon primeで観た映画のことを書きます。



vice〜バイス〜

公開: 2019年4月

2001年〜2009年までの、ジョージ W ブッシュ政権下で、副大統領を務めた「ディック・チェイニー」の物語です。


タイトルの「バイス」は、本来の意味「副○○」のほかに、「悪名高い」「悪習・悪行」などの意味があるとか。


映画では、
イラク戦争を煽動した人物、と描かれています。





公式サイトでも、


「米史上最強で最凶な副大統領」

「アメリカを操った、影の大統領」



と、キャッチコピーをつけていますね。




あらすじ



1960年代半ば、酒癖の悪い青年チェイニーが
のちに妻となる恋人リンに尻を叩かれ、
政界への道を志す。


型破りな下院議員
ドナルド・ラムズフェルドのもとで
政治の表と裏を学んだチェイニーは、
次第に魔力的な権力の虜になっていく。
大統領首席補佐官、国防長官の職を経て、
ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領に就任した彼は、いよいよ入念な準備のもとに
“影の大統領”として振る舞い始める。


2001年9月11日の同時多発テロ事件では
ブッシュを差し置いて危機対応にあたり、
あの悪名高きイラク戦争へと国を導いていく。
法をねじ曲げることも、
国民への情報操作もすべて意のままに。


こうしてチェイニーは幽霊のように
自らの存在感を消したまま、
その後のアメリカと世界の歴史を
根こそぎ塗りかえてしまったのだ。





軽妙な語り口と、
コメディータッチで進んでいく物語に、
みるみるうちに、ひきこまれていきました。


タイ○ニックすら、観ていないわたしが!





ラムズフェルドさん、など

聞いたことのある、アメリカの政治家たちが
続々と登場したことで、親近感をおぼえたのかもしれません。







もともと、コメディーが好きなので


「いいなぁ、なにも考えないで観れるぅ♪」


と、鼻うたまじりに(失礼では)観ていたら……







ラスト20〜30分くらいで、
ガラリと雰囲気が変わりました。






9.11からの、イラク戦争に
向かっていくあたりですね。








印象的だったのは、

ブッシュ大統領と、
何人かの閣僚で議論しているシーン。


チェイニー副大統領は、窓辺にじっと立っていて、ひと言も口を挟みません。



ところが、ブッシュ大統領がオタオタし始めると、サッとかけよっていって、


「権力があるのは、あなた1人です」



などと、耳打ちしたりする。




「オレの言うとおりに動いてくれ」という、

ブッシュ大統領の「鶴のひと声」で、

イラク戦争支持に、まとまりかけていたところ、



ひとりの閣僚が、中東のテロ組織についての、
ごくごく小さな情報が書かれた文書を、
大統領に見せようとします。



閣僚たち、だれひとり

その文書に見向きもしないなか、



たったひとり、チェイニー副大統領が、


「ちょっと見せてくれ」




(以下、チェイニー氏こころの声)

これはっ……!

国民にイラク戦争を
支持してもらうのに
じゅうぶんすぎる情報じゃないか……。

しめしめ。





と、いう展開だったような。








なにが驚きだったかって、

ブッシュ大統領の「おかざり感」ですよ!








ブッシュ大統領は、ご自身が出馬するにあたって、お父さまの在任中に、国防長官を務めていたチェイニー氏を頼り、副大統領候補を打診。

その理由が、

経験が足りないので、支えてほしい」



それもそのはず、ブッシュ氏(息子)は




酒が飲めないと、やってられないぜ!




と言わんばかりの「不良政治家」として

描かれているのです。





大統領選に出馬したのも、チェイニー氏いわく

父親に褒められたいから、だろう」







えっ、そんな感じ?

と、思わず目をまるくしました。




実際のブッシュJr.氏

もっと「やり手」に見えたもので……。





ブッシュ氏(息子)の所有する牧場で、

副大統領候補になることを承諾した、
チェイニー氏。






「ブッシュJr. なら操れると思ったんじゃない?」






夫の読みが、合ってるかどうかは、さておき、








ブッシュJr. 氏が大統領選に勝利し、副大統領に就任したチェイニー氏の、ダークな顔が見られるようになります。


そこからイラク戦争に向けて、それまでのコメディー色が鳴りをひそめ、どんどんシリアスな展開になっていきます。




そこも含めて、見ごたえのある映画でした。





ストーリーが重たくなっても、テンポよく進んでいくのは一貫しているので、たいへん観やすかったです。




あの「ラムズフェルド国防長官」が、下院議員だった頃から描かれているので、この映画ひとつで、アメリカの政治史がわかります。





映画のなかで語られていた、

「一元的執政府論」

大統領が自らに権力を集中させて、
国を「意のままに」できる。





へー、大統領ってそんな感じかぁ。

ふむふむ。




と、初耳の情報にも釘づけでした。




こちらのサイトで、もうちょい詳しく




「大統領が死ぬのを待つ仕事」だったはずの

「副大統領」



ブッシュJr. 氏に頼られたことで、チェイニー氏は、その地位を「影の大統領」に塗りかえ、大統領にアレコレ助言するふりで操作して、アメリカを思うままに牛耳った、ということですね。





でも……





やっぱり「国民」が、いちばん怖いかな。




最後まで観たあとの、

率直な感想が、これです。





なぜ、そう思った?






それは……






映画を、終わりまで観てみるのを

オススメします。





さいごまで、読んでくれたあなたへ


わたしが、観たことある洋画


① ホーム・アローン(1と2)
② ミセス・ダディ
③ラブ・アクチュアリー
④チャーリーとチョコレート工場



以上です😂

洋画、ぜんっぜん観ないんですよねぇ……。



きょう紹介した「バイス」が、

人生で5本目(6本目か)の、洋画です😅



少ない……






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