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無いものは作るのです(煎りゴマ)

以前バリ島在住 Hさんに言われました。

「尚美さん、移民はね、無いものは作るんだよ」と。

「移民」という単語が私とは遠い所にあったのですが、そうか、私は「移民なのか!」と衝撃を受けたのは7-8年前だったでしょうか。

移民=immigration

そして... レッドツェッペリンの「移民の歌」。。。好き♥️

それはともかく、オリジナルは「奄美」にある、というHさん。産まれたのは南米で、彼女の第一言語は「スペイン語」だそう。でも、日本語も「奄美の人と話してる」ぐらいのアクセントで普通に話せていらっしゃる。

お料理上手の彼女のレシピノートにはびっしりとスペイン語(時々日本語)で書き込まれ、宝物に見えました。

「豆腐作りを教えて欲しい」と請われた彼女が「いやぁ、適当に作ってるから教えるなんてねぇ」なんて言いながら開催して下さった会に参加してからすっかりこの方の虜。

エクササイズのクラスが一緒で知り合ったのですが、ぽちゃぽちゃ(良い言い方?)の私を見ては「尚美さん、あなたは美味しそうねぇ。本当に素敵」と行って下さる。単純バカな私は「エヘヘへ〜 良い脂のってんですよ」なんて喜んでいました。

そして暇を見つけては彼女のお家に小さい子どもを連れて押し掛け、麹、そしてお味噌、サーターアンダギーなどを教えてもらいました。今、検索したら「初めての醤油作り」もHさんちで厚かましくさせてもらっている...

オープンに本当に色々教えて下さるHさん。そして「作り方」の大らかな事!

これは「大雑把」を良い言い方にしてる、「大らか」ではなく、本当にそこには愛が広がって、Hさんのセンスと経験と...そしてやっぱり愛!に包まれている世界でした。

私たちが行く時は前もって子供たちが楽しくなるオヤツなどを用意してくれ、こぼしても失敗しても「大丈夫大丈夫。混ぜれば一緒」なんて言って「やりたい!」子供たちの気持ちを汲み取って下さっていました。

そんな彼女のレシピを今度は正真正銘「大らか」(大雑把の良い言い方のほう)の私が受け継ぎ、勝手に良いように解釈して我が家では味噌、塩麹、醤油、サーターアンダギーは毎週日曜日のドーナツ、となって登場しています。

さてさて、こんな話しをし出すとキリが無いのですが、今日作りましたのは「煎りゴマ」。正確に言うと「すり煎りゴマ」です。

日本に暮らすとスーパーでオーガニックのゴマだ「黒ごま」だ、「金ゴマ」だ、なんだーかんだー、と色々ワクワクする選びたい放題ある訳ですが、こちらインドネシアバリ島では、ございません!

ゴマ、SESAME、WIJEN(インドネシア語でゴマ)と言えば探して探して白い「素材」としての「ゴマ」がある、のみ。(製菓材料屋さんに黒ごまあります)

「インドネシアのゴマって味も香りも無くってぺっちゃんこなのよね」という言葉を何度も聞いた事があります。

私も最初見つけた時は「これはゴマなんだろうか?ゴマと同じ種類の何かじゃないだろうか」と思ったものです。

これこれ。

ある時に「あれ?これって煎ったら良いんじゃないの?」と思った私は遅かった?それはともかくやってみたら「日本のスーパーで普通に見るゴマ(煎りゴマ)になった〜」訳です。

と、言うことで、定期的に無くなっては煎って、無くなっては煎ってしてますので、撮影してみました。

3分中火で煎ると...

フライパンやお鍋で煎るだけです。熱されてからは焦げやすいので、その場で鍋を振ったり木べらでまぜまぜして下さい。これは丁寧にした方が綺麗に仕上がります。そりゃそーか。

10分後ぐらい。(雑でスイマセン)

あんまり変わりませんかね。ちょっと茶色い部分が増えましたね。これ、本当は丁寧に〜〜〜、してると均等に色が変わって来ます。何か別の事をしながらやってるとこのようにマダラに...へへへ

これは確か20分後ぐらい。火の加減にも寄りますが、大体こんな時間だと思います。もうちょっと煎って良いですね、白い所が残っていますし。お好み、そして何度かしてみて「自分ちの加減」を作ると良いでしょう。それが「移民」。いや、日本在住の方もやってみて下さい。ゴマを丁寧に煎ってると贅沢な気持ちになります。(って他の事と平行してやってるんですが、私は)

煎ったばかりのゴマを丁寧に「すり鉢」「すりこ木」で摺って行きます...なんて、写真にブレンダーの一部写ってるやないですかっ!

すいません、量が多いのと一瞬で出来るもので、うちはバーミックスでやってます。いつか素敵なキッチンで自分で刺し子した麻のふきんに作家の焼き物のすり鉢を乗せてスリスリスリ、と縁側ででものんびりとしてみたいものです。

「あ!そういえば、昔は小さいすり鉢でやってたような記憶が!」

ま、良いや。

この「摺り煎りゴマ」常温で置いてても1ヶ月ぐらい問題ありません。バリの湿度の高さ、クーラーの無い室温で保つのですから、他のインドネシアの都市、日本ならもっと長い間でも問題無いと思います。保存はタッパーや瓶など。冷ましてからどうぞ!

煎りたて、たまりませんので、ちょっとずつやってみましょう。煎る前の胡麻はまとめて売ってた場合、残りは冷蔵庫へどうぞ。

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