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タメにならないロッテルダム国際映画祭ルポ<前編>

2023年1月25日~2月5日オランダ、ロッテルダムで開催された国際映画祭に参加してきました。

理由は自分の作品が、上映して頂けることになったからです。
 
世界中に多くの映画祭があり、知らない映画祭ばかりの無知な私ですら、
ロッテルダム、カンヌ、ベルリン、ヴェネチア、ロカルノ、サンダンス、、、?はなんとなく聞いたことがありました。
 
大きい映画祭なんだろうなあ、と思っていましたが、特にロッテルダムは、ヨーロッパ最大の観客動員数を誇る映画祭だと伺いました。
そんな映画祭に、自分の作品が上映してもらえるなんて、どうゆうこと??で、どうゆこと??という気持ちのまま映画祭に行きました。
 
たくさんの作品があるんだろうなあ、自分の作品なんて、ゆーても小さい、
と調子に乗らないようにする癖がある私は、そんな気持ちも持ちつつ居ました。
 
映画祭に着いて、(オランダは寒い、そして太陽が低くて近く、空が白い)
まず関係者パスを頂きにメイン会場に行き、スタッフさんが、「ようこそ」と諸々の説明やご挨拶をしてくださいました。
「わあ、こんな小さな監督にもこんな丁寧な説明してくれるんだあ」と思って不思議な気持ちでした。
その受付に行く道中のエスカレーターに、映画祭で上映される沢山の作品のポスターが貼ってありました。そこに、ちゃんと自分のも堂々と貼ってありました。「ええ〜嬉しい〜なんで〜いるの〜?」とやっぱり不思議な気持ちでした。

その日の夜にオープニングセレモニーがあって、とっても大きな会場で、沢山の人が集まっていて、オープニング映像が流れました。
おそらく全作品が1カットは使われていたんじゃないかと思いますが、私の作品の主演のアキちゃんの顔が一瞬流れた時、こんな遠い場所で、こんな沢山の人が、こんな大きな場所で、あの子の顔を見ている。あの子は、堂々と映されている、それがびっくりしてちょっと泣きそうになりました。
みんながワクワクしている、嬉しそう、コロナの影響で映画祭がやりづらかった日々もあるかもしれませんが、そんな空気が漂うオープニングセレモニーは、多くの映画を歓迎して迎えているような、幸福で美しい空間でした。

 その後はパーティーがあって、それは、沢山の人がお酒を飲んでおしゃべりして踊っている、ふわふわしたクラブのようなお祭り空間でした。
 
残念なお知らせですが、人見知りで緊張しいな私は、どこへいっても、ずーっと、パーティというものが得意じゃなく、あまり参加しません。

パーティ、というのはどこの映画祭でも醍醐味?なのか毎晩必ずあって、ここで人々は話したり、宣伝したり、繋がったり、するのかもしれませんが、私はそういうのが一切できません。なので、せっかくのこんな場所へ、映画祭に、来ても、全然積極的じゃありません。ので、映画祭を味わいきっているかと言えば、全然そうじゃないかもしれません。
 
でもひとまず私が体験したロッテルダムを書きたいと思います。

≫中編につづく