「場の設計」に悩んでいるときに見失いがちなもの
会議、勉強会、懇親会、セミナー…仕事をしていると、なにかしらの「場」の設計に悩むことってありますよね。どのような場所で、どのくらいの時間で、どのような流れで何をするのか。
そんなとき、よくよく考えれば当たり前なのに、意外と見失いがちなものに最近気づいたので、書き留めておこうと思います。
設計したいのは「場」ではなく、誰かの「変化」なはず
会議やイベントなど、どんな「場」であろうと、それは「誰(何)かしらに変化を起こすための時間」であるはずです。
~~を決める
~~の認識をそろえる
~~というアクションをとってもらう
大きくても、小さくても、何かしらの変化を生み出すために行うものだと思うんです。
なんの変化もうまれない「場」は、かかわる人たちの時間をただ奪ってしまうだけ。
変化を生み出すためには、どのような時間にしたいのかを考える必要があるわけですが、狙いたい変化の解像度が低いうちに「場の設計」をはじめてしまうと、いつの間にか「場の設計」がゴールにすり替わってしまうんですね。
「現在地」と「道筋」 をどれだけ具体的にイメージできているか
狙いたい変化が明確にある場合でも、意外とイメージしきれていないのが、「現在地」と「ゴールまでの道筋」です。
わたしの場合、「場」を終えたあとの状態はイメージできていることが多いんですが、参加者の「現在地」と、そこから「どのようなプロセスで変化させていけそうなのか」の解像度が低くなりがちです。
ゴールは見えていても、「現在地」と「道筋」が見えていないと、どうたどり着けばいいのかがわかりません。
目的地は同じでも、今どこにいるのか、どんな道筋がありそうなのかによって、たどり着き方は違います。
つまり、「場の設計」をする前に、「変化の設計」が必要だということです。
知識や経験が増えたときこそ、基本を大事にしたい
世の中には、「場の設計」に関するさまざまな手法・形式があり、わたしも日々参考にさせていただいています。
しかし、知っている手法が多くなるにつれて、いつのまにか手法や形式が先行し、「そもそも何のためにやるんだっけ」ということが抜け落ちてしまいやすいのかもしれません。
「場の設計」に悩んでしまうとき、まずは「変化の設計はできているか」を見直してみようと思います。
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