ペルーでの日々の記録

たくさんの誤解とたくさんの優しさ

任地275日目。木曜日。

今日はなんかいい日で、ちょっとした日常と、ふと思ったことを書き留めておこう。

この町に来て10か月近く経つ。

最初のころは右も左もわからなくて、今考えるとたくさんの人に迷惑をかけてきたのだろう。

最初のころから今日までにたくさんの人と出会い、全然連絡を取っていない人から日常的に顔を合わせる人までさまざまだ。

たまに町を歩いていて、ご無沙汰な人に出会うこともある。そんなとき、出会ったときのことを思い出す。


今思うと各個人それぞれみんな私に優しかったなーと思う。もちろん最初はスペイン語も話せない外国人にあった際の困り顔しか見ていなかった気もするけれど。

ペルーの感覚と日本の感覚ですれ違いなんてたくさん今までも起きて来て、そのたびに嫌な思いもしたし理解できないことも多かったのだけれど

相手も私が何でそんなにパニックになっているのかきっとわからなかっただろうし

異邦人にも諦めず接してくれたのは本当に優しさだなと思う。


最初のころさえ気づけなかったけれど今思うとみんな本当に優しい。

言葉が分からずでいろいろ誤解もしてしまって、彼らのペースもつかめなくて、このnoteにも過去にたくさんの葛藤や悩みを書いてきたような気がする。

自分自分ばっかだなあ、私。笑

この町の人の自己中心度合いにびっくりしたり頼もしがったりしていたけれど、自分が一番自己中心だなと思う。

異邦人にもっと優しくしてよとか、もっと気持ちわかってほしいとか、スペイン語最後まで聞いてよとか、よくもまあ私という分際で言えたものですよ。そんな不完全かつ不安定な私を受け入れてくれているこの町の人に全面的に感謝をしなさいよ、私。と思う。


いろいろ誤解をしてきた。

今はたくさんの優しさに触れてとても感謝している。


今日は女の子の友達とご飯を食べてきた。拙いスペイン語で半年前に出会った彼女は、実は一人暮らしだったらしい。スペイン語を知らなかったから誤解していて誘うのをためらっていた。だからもっとご飯一緒に行けたやん!って思った。でも今日いっしょに行けて、彼女がこの町を去るまで残り少ないけれど一緒に時間を共有できたらいいなと思う。ご飯の後彼女の家でポップコーンを作って食べた。気になる恋愛の話もした。

音楽隊の友人の一人がチャットを送って来てくれて、私が一人で夜過ごしている話を聞いてくれた。彼は、「でもこれからたくさん機会あると思うから」と言ってくれたけれど、その前に私が、「2年間しかないから、できるだけ友人とともに過ごしたい」といった言葉をどう感じただろう?もっと余裕のある大人になりたいと思った。

今度友人に会う予定があるためマンゴーを仕入れた。いつもマンゴーを業者に売っている家族に会って、私もマンゴーを買っていいかを聞いたら、好みのマンゴーを持たせてくれた。「いくら?」と聞くと、「いらないから、これはあなたへのプレゼント。」と言われた。「いやいや!払う」といっても「いいから!」と言われありがたく頂戴した。

夜の帰り道、10時半でもこの町は全然歩ける。もちろん治安には注意しているし危なそうだったら三輪タクシーに乗るのだが、帰り道、涼んでいる人たちに声を掛けながら歩くと家についている。このくらいの時間だとみんなまだ夕涼みをしていて、電気をつけて座っている。夜10時半でも地域のネットワークのおかげで安心して町を歩ける、そんなこの町が好きである。


こんな日々が、尊い。なくならないでほしいと思う。


「日本人的な「遠慮」をせずに、積極的にコミュニケーションを取りに行く。」

今年の目標のうちの一つである。

沢山コミュニケーションをとって、任地のことやこの町の人のことをもっと知って、できるならもっと大人に余裕をもって対応出来たらなーと思う。

この日々が尊いと思えば思うほど、この町の人との間に距離ができちゃうと思う。この町にずっと住んでいる人からしたら、え、何そんな焦ってんの?みたいになりかねない。笑

だから難しいけれどこの町に一生いる人間の気持ちで、でも尊さは大切にしながら過ごしていこうと思う。

焦らず余裕をもって、誤解を感謝に変えて、優しさを優しさをとして受け取って、残り1年と2か月も過ごそう。

サポートありがとうございます!! いただいたサポートはペルーでの活動費用、地域や国際協力についての学び、出張費に使わせていただきます。