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地域振興部会とその後の懇親会。活動の参考になりそうなことばかり!

任地218日目。火曜日。

今日は首都リマにて初めての地域振興部会が開催されました。

今日の内容は年間計画の作成と過去に観光庁で働いたことのあるJICAスタッフとの意見交換。

地域振興部会という名だけあって各隊員がペルー全土の各地域の情報や国や地域レベルの政府機関の情報をもっていたり、各エリアの特産品だったり、そんなものを情報共有してもらってとても参考になりました。

JICAスタッフには過去に観光庁で働いていた方もいて、観光面での質問をさせていただきました。とても丁寧に答えていただいて有意義な会になりました。

またその後一部の人でご飯に行ったのですが、そこでもいろんな参考意見が聞けてめちゃありがたかった…!

ということで任地の参考になりそうなこと、忘れないうちに簡単に書き留めておこうと思います。


観光庁管轄と地域行政管轄の観光プロジェクトの棲み分け

ペルーにはMINCETUR、DIRCETUR、Promperu、OCERと様々な観光に関する機関があります、私はあまりこれらの機関の棲み分けや役割、プロジェクトが理解できていなかった!

・MINCETURは観光庁のこと。国レベルで全体を見て、必要なところにお金を使って観光プロジェクトを実施している。

・DIRCETURは地域行政の管轄内。地域行政には経済開発課があってそのなかにDIRCETURがある。その地域の観光についてプロジェクトを行ったりその地域住民をフォローしたりする。

・PromperuはMINCETURの下部組織。ペルーの物産品や輸出、農産物などをプロモーションする組織。広報やイベントの開催、研修会などのソフトの面から、広場や観光案内所の創設などのハードの部分までさまざまな機能をもっている。

・OCERはMINCETURの各地方の支部。予算や内容、プロジェクトはMINCETURの管轄の元行われる。

→やはり印象として、一番私の活動に近いのはDIRCETURとPromperu。まずはこの2つの機関と仲良くなって任地の観光について一緒にプロジェクトをやるなり巻き込むなりしてみたい。

その後もし少しでもMINCETURの目に留まるような活動ができるのであればそれにつなげたい。

農業×観光について

実際にペルー内でも農業と観光を掛け合わせたツアーなどは存在するみたい。その辺はもっと知りたいなあ。

観光はいろんな基盤が整って初めて推し進められる。もっと人の生活に直接的に関わるもの、たとえば環境問題であったり各農家の収入向上であったり生活基盤の整備であったりインフラであったり。それが開発においてはまずは最優先。

そのため、観光を進める前にそれらを整える必要がある。

でもそれらのテーマに関する形で観光を進めていくことは可能だから農業×観光もかなりありだとか。

私も大きく同感!

マンゴー狩りだったりお土産の創造だったり、マンゴーを使った観光をもう少し考えてみようと思う。

ドライマンゴーの製作

任地にはたくさんのマンゴーがとれ、その一部が捨てられている。需要に対して供給が多すぎるのだと思う。

フレッシュマンゴーを売るのは手間がほとんどいらないし、安くても大量に売ればそれなりの収入も見込める。そのため任地ではフレッシュマンゴーの輸出促進に力を入れている。

手間をかけて各農家がドライマンゴーやマーマレードの加工品をやると費用対効果的に農家の負担を増やすだけに終わってしまう懸念もあり、確かにフレッシュマンゴーの販路拡大に力を注ぐのも一つ。

しかしながら大量のマンゴーが食べられることなく腐っていってしまう現状を垣間見ると、やはりドライマンゴーに形を変えてマンゴーの季節でないときに販売する道もアリだと思うのだ。

高く売れるマンゴーの検討

そうはいってもやはりフレッシュマンゴーの「売り方」ももう一度見直したい。

たくさんの種類がある任地のマンゴー。

生産量第一の任地のマンゴー。

質も高い任地のマンゴー。

売り方を工夫すれば今よりも農家の生活を守ることはできる。それくらいの高いポテンシャルがある。

日本のお歳暮みたいに食べ比べセットを用意するのか、観光促進をしてフルーツ狩りを行うのか、高品質コンテストをするのか、宮崎マンゴーみたいにブランド化をするのか。やり方は様々だろう。もう少し検討したいところだ。

ニッチなマーケットの調査

マンゴーの輸出量は世界3位。世界的にも広く消費されているが、同時にたくさんの量が生産されている。

しかしながら希少価値が高いものを販売すればその価値を高く評価してもらえる。加工品として形を変えるだけでその何倍もの値が付くのであればその方向に付加価値を付けるのもありだろう。

任地はマンゴー以外にもたくさんのフルーツを生産している。マンゴーに限らずともニッチなマーケットがあるのであれば売り方を工夫して適正価格で販売することも可能だ。

まずは対国内、対海外でフルーツに関するアクティビティを調査し、ニッチなものとそのレベルを探りたい。

最も大切な私の課題

今までも任地で見て聞いて感じて考えて、様々なアイデアや可能性を見つけてきた。

上に書いた内容に関連する意見を昨日ももらえたけれど、私にとっての今最も重要な課題は、それをどう実行するかなんだよなあ。

農家を集めて、タジェールをやるのか一緒にフィールドワークをするのか、新たに商品を開発してみるのか

そういった実行力が明らかに不足している。

やるべきことは見えているのに、この3か月くらいそれを実行できないのはおそらくスペイン語への恐怖心と備えの欠如による自信のなさ。

いろんなアイデアをすぐ実行に移してトライ&エラーをする実行力が、ほしいなあ~と思う。

ここから3月ぐらいまではそれが自分の中の課題になりそうだ。


ただの集まりになって傷の舐めあいとかただの共感部会になるのはつまらないとおもう。

だから各自が今考えていること、今課題としていること、今知りたいことを持ち寄って情報交換したり新たに調査をしたり一緒に勉強するのはとても意義がある。

各自の活動にとっていい影響を与えられるようないい部会にみんなでしていきたいなと思います。

サポートありがとうございます!! いただいたサポートはペルーでの活動費用、地域や国際協力についての学び、出張費に使わせていただきます。