「君が」から「僕らで」に!~上司の主語が変わった記念すべき日~
任地187日目。月曜日。
早速タイトルの内容に入りましょう。今日は私にとって記念すべき日です!!笑
協力隊員の方は特にわかる~ってなってくれるのではないでしょうか?この主語が変わることの意味、、!
毎月1度活動報告をしていて、内容や方向性に相違がないか上司に確認してもらっています。形式上のカウンターパートなので知ってもらう必要もあるし関係作りのためもあります。
今までは「君が」「君で」でした。動作主の主語はいつも私一人。配属先は配属先で仕事があるし、ただ私の活動は配属先の補助をするかと言ったら違うので、自分で現場に行って調査をしたりニーズを把握したり、そのうえで活動を進めていく必要があります。
その進捗は常に上司には確認、報告をしていましたが、
私「○○がどうしていいかわからない」
上司『僕知り合いいるよ~』
私「紹介してほしい!」
上司『じゃあ□△に紹介してもらって』
私「△△の活動をしてきます」
上司『いいねえ。いってらっしゃい』
私「◆◆はこんな感じでどうでしょう?」
上司『君が◎〇するといいよ』
まあこんな感じでした。
上司は役場の職員だし、給料をもらっている立場なのでもちろん自由には動けない。しかも役職のある人なので現場にもなかなかいくことがない。
それは承知の上でしたし、そういう放置プレーは仕方ないのかなと思っていました。
めげずに報告相談は続けて、そのほかの同僚についてきてもらうことがあったり関連する同僚に相談に行ったりもしましたが同僚も同行することは少なく活動を行うのは70%ひとりでした。
が!
しかし!!!!
しかしですよ。!!!
それがなんとなく、今日違う気がしました。彼の反応が。(気のせいでないといいなあ)
少し前から、『いくみの活動、もし必要があれば助けるから言ってね』と言ってくれるようにはなっていたのですが…
今回も活動計画の話を進めていて、感想を聞きたいと話に行きました。
たとえば観光の話になり
私「タンボグランデの周りの観光事情を調査して差別化を図るのが大切だと思う」
上司『そしたら州都に行って観光ツアーを取り扱っている場所があるからそこにいけばいいよ。』
私「電話番号知ってます?連絡先が知りたいです」
上司『インターネットでもでてくるよ。僕が電話してつなげてあげるよ』
私「(………僕が?!!)」
たとえば付加価値のあるマンゴー加工品の話になり
私「農家の人たちとマンゴー加工品の試作をしたい」
上司『どうやってやるか知ってるの?』
私「農家の人が知っているでしょ?私が教えるんじゃなくて、それを一緒にやりたい」
上司『州都の大学のとある教授が学生にそういうの教えていた気がする。今度一緒に話を聞きに行こう』
私「(え、、……一緒に???!!)」
たとえば生徒への地域教育、食育についての話になり
私「町への誇り、アイデンティティ、自尊心を高めるのがいいかなと思う、そのためには地域教育、食育、文化、環境、そういうのを含んだ教育がいいと思う」
上司『そだね。食、環境などの教育は確かに大事だね。』
私「日本には家庭科という授業がある。これは日本ではみんな学んでいる。料理の手法、栄養バランス、家族との団らん、会話、自分の生活を見直すことができる。そういう要素含めるのはどうか」
上司『なんやて!?そんな授業があるのか!KATEIKA!!!』←本当にこんなテンションだった
~昼休憩~
上司『さっき栄養センターに行ったら「KATEIKA」にとても興味を示していたよ。やろう。とりあえずそういう人たちと打ち合わせして本格的に始められるのは来年度からになるから、今年度ののこり2か月は僕たちだけでやろう』
私「…私たちで???」
上司『うん、この2か月は僕たちで』
という感じの流れでした。本当にうれしいです。
明日になったら撤回されたり忘れている可能性もありそうですが、でも彼の口から「僕たちで(Vamos)」という言葉が聞けたのは大きい。
…前の会話と後ろの会話の違い、わかりますかね?
今まで一人で行動してきた私にとって
”勝手にやってね”
という風ではなく
”僕たちでやろう”
という流れに代わるのはとても大きなことなのです。
とくに家庭科の話はとても興味があったみたいで、私のワークショップに上司も見に来たいと言ってくれました!!
(ペルーには家庭科の授業がもともとありません。その話はまた後日)
ということで、少しうれしい日。記念すべき日。
でも舞い上がると痛い目を見るのであまり周りには期待しすぎず、淡々と活動を進めていこうと思います(^o^)/
サポートありがとうございます!! いただいたサポートはペルーでの活動費用、地域や国際協力についての学び、出張費に使わせていただきます。