ペルーでの日々の記録

「雨降って地固まる」

任地265日。月曜日。

今日は朝から農業課がある別の集落を訪問。約束していた課長が不在。おっとーー!!おーーーい!!!

と思いつつ、彼に電話をすると別の人に引き継がれて、彼がめちゃ謝っていることを伝えられました。どうやら緊急事態だったらしい。

なんか、最近農業課の対応が優しい。多分私の状況を理解し始めてくれているっぽい。約束とかもちゃんと守ろうとしてくれているみたいでうれしい。

5人くらい在籍していて、今までも顔を合わせていたけれど、日が経つほどに親切になっている気がする。みんなほんと、いい人だなー。

実はカウンターパートが変わったことを教えてくれたのが農業課の課長だったのですが、彼とは今までもいろいろあったのですが、だんだん私のことを理解してくれるようになって来ていて

今回カウンターパートが辞めたときも私はかなり取り乱しました。「理解できない!」「そんな簡単にころころ変わったら仕事は全然前進しないじゃないか!」「私もここでなにもできない!」「もう活動できない!!」くらいのことは言った気がします。(最低ですね。)笑

多分その様子が農業課に知れ渡ったのでしょう、その後私を気にして別の同僚が訪問してくれたり今日もオフィスに行ったとき、何でも協力するから!さあ!言って!!みたいな態度で、こっちが恐縮するほど。

約束していた課長不在で代わりに担当してくれた同僚は今までもあまりちゃんとコミュニケーションをとっていなくて、前も彼から「君は何しに来たの?」って質問を受けてその理解されていない度合いに苦しんだこともありました。

しかし彼は最近の態度がいくらか親身的で今日もちゃんと時間をとって私の活動計画書を一緒に読み合わせしてくれました。感激。

農業課なのに他の分野である観光と教育のことも興味をもって聞いてくれて(課長の指示というのもあるのかもだけれど)そういうところにすごく安心しました。

今回カウンターパート(以下、CP)が変わったことは間違いなく活動に影響します。

確かにCPがもう来ないと聞いたとき、目の前が真っ暗になるような気もしたし、せっかく積み上げてきたものが、、とも思ったし、一緒にもっと働きたかった、、とも思った。文字通り「最悪かー!」と思った。

でもその気持ちを一つ一つ伝ようというのは気持ちに余裕がない中でも意識した。

その環境を自分がどう感じるのか、ペルーで当たり前だといわれることを理解したくてもどうも理解できなくて苦しいこと、JICAのボランティアとしてCPがそんなに簡単に変わってしまうと結構困ること、CPが変わってこれくらい悲しむってほどこの任地での活動を真剣に考えていること。

ぜんぶ思いのまま伝えた。多分すごく幼かったと思う。凄く幼いなーと思うけれどちゃんと気持ちを表現することをあきらめなかったところは計算高かったと思う。笑

それが伝わったのか、(いい方に転んでいればいいのだけれど)

いろんな人が気にかけてくれるようになった気がする。

さっきもホストファミリーに活動のこといろいろ質問された。新しいCPのこととか、。

農業課の今日の一件も、たぶん気にしてくれたのだろう。


CPが変わったことは、3日くらいしてかなりすっと理解できた。まあいろんな人に平等にチャンスを与えるために人が入れ替わるのは当たり前かなーって今は理解してる。

政治的理由って聞いて慣れないこともあったけれど、そのあと自分の感情を伝えるたびにみんなが説明してくれて、今はしっくりきた。

CPが変わったことはネガティブな出来事であったけれど、それをどのようにポジティブに変えていくかは我々次第なんだと思う。

そしてありがたいことに、CPが変わったことがきっかけで、私の存在意義を彼らに説明、問うタイミングができて、気のせいかもしれないけれど味方が増えた気がする。


あんまり甘えすぎないようにと思うけれど、今年の目標は「日本人的な「遠慮」をせずにしっかりコミュニケーションを取りに行く」というのをひとつ入れているので、そこはちょっと意識したいと思う。


話をちょっとだけ脱線させると、さっきとてもショッキングな出来事があって憤慨しそうになった。多分今までの私だったら心配かけないように「大丈夫」で済ましていたところを、「ショックを受けた」とちゃんと伝えた。

そしたら相手が気にかけてくれて、いい方に転びそうな提案をされた。(実現するかわからないけれど)


大丈夫じゃないときは大丈夫じゃないことを伝えたほうがいいかなって今は思う。どれが正解かはわからないけれど、どうやって過ごしていてもペルー人と日本人でミスコミュニケーションは生まれてしまう。当たり前が違えばそれは説明していく必要が出てくるのだ。

だからちょっとしたことでもどのように感じどのように考えているのかを「遠慮」せずに伝えていきたいと思う。



どちらの話も、まさに「雨降って地固まる」。

いろんな雨がある。その雨は一瞬地盤を緩めるけれど、そのあと水が蒸発してしっかり地は固まる。

固まるといいなと思う。

いや、固めていこう。


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