1人で登下校する日本の子供たちがいかに奇異な存在か
任地199日目。日曜日。
ペルーに来て身にしみてわかったこと。
日本で普通の「子供の保護者なし登下校」は世界では普通でないということ。
ペルーに来るとみんな親が送り迎えしたり知り合いのおじちゃんが迎えに来たりする。
学校には鍵付きの門があって門も格子ではなくもう全部金属の重たいドア。3メートルくらいある塀は簡単には超えられない。
ペルーに来てそれは何ら驚くことでもない気がしていた。泥棒がいたり強盗がいたり子供が拉致されたり、そんな社会でのんきに子供を一人歩かせるわけにはいかないのだろう。
しかし私が生まれ育った日本を思い出して逆カルチャーショック。
そういえば私は、というか日本のほとんどの子供が、一人で、もしくは子供たちだけで登下校する。
学校には鍵はかかっていないし、かかっていてもすぐ乗り越えられる門。
これって、結構すごいことなんだなと思った。(ほめてはいない)
日本が平和というのもある。
親が送り迎えするという文化がないというのもある。
それにしてもこの違いはかなり大きいだろう。防犯的には日本は結構やばい。
登下校中に行方不明になったり、学校に刃物を持った男が入ってきたり。
物騒なニュースは聞くけれど、そんな物騒な社会でありながら一人登下校、開いたままの門が変わらないのはなぜなのだろう(批判ではなく素朴な疑問)。
ペルーの知り合いに日本は子供たちだけで登下校することを伝えると、びっくりされる。それもそうだろう。
本当、島国日本。
一歩外に出てみると、日本で常識だったものが世界基準で検討違いすぎる事案に出会う。
今までもこれからも、日本という社会に何の疑問も抱かず、自分の中の正解も探す必要のない人は(つまり、海外に行くことに何の必要性も感じない人は)日本の中にいればいいと思うけれど、
日本に対し何かしらのもやもやがあったり、日本という国での常識が自分の中では常識ではなく、でもそんな自分を認めてあげたいと思ったりするなら、
やっぱり一定期間日本の外に一度出てみる経験はしたほうがいいと思う。
頭のいい人は、日本の常識を疑う見方や日本の客観視を日本にいながら分析し、想像するだろう。
しかしながら「日本の外に出たら、日本のこういうところ、変に思うんだろうな」
という想像さえ、日本の中でなされているから
結局外に出たとき
「日本の外に出たら、日本のこういうところ、変に思うんだろうな」
の斜め上を行く発見があったりする。
物理的にも客観的に見ないと見えてこないものがあるんだなと再認識する。
これからもずっと日本にいたい人も、いやそういうひとこそ、海外生活、全力でおすすめします。
今日は暑すぎて夕方までほとんど動くことができず。
夕方から州都に上がって今は同僚の家です。
明日人に会いたいのですが、紹介してくれる人からの応答が未だなし(泣)
先行きグレーの月曜日ですが、今日はこの辺で寝て明日のことは明日考えようと思います。
おやすみなさい。
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