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いや、育休の代替要員を用意できない会社ってどの道長くないと思うんだ…

僕は普段から育休を取ったり、
育児に積極的な男性が多いコミュニティに参加している。
そのせいで感覚がマヒしていたが、
世の中には「育休なんて取れないよ」っていう会社があるらしい。

僕が育休を1年1ヶ月取ったのは2018年の話。
もう気がつけば5年の月日が経とうとしている。
当時、僕が働いていた会社は従業員数30名程の小さな会社。
それでも育児休業は取れたので、取れないなんてことはないと思っている。

多くの要因は「人手不足」
確かに「どこの会社も人手不足」なんて声を聞くけれど
僕は人手不足ではなく、賃金不足だと思っている。
ちゃんとお金を出せば働いてくれる人は集まる。
「どこかに良い人いないかな?」と経営者が言う時の「良い人」は
「確実に仕事をしてくれて、低賃金で働いてくれる人」のこと。
そのマネジメント感覚でいたら、そりゃ良い人なんて集まるわけがない。

僕は事あるごとに言っているが
育児休業は半年前くらいから休むことが分かっている事が多いのだから
いくらでも手は打てる。
半年後から1年いなくなる人の代替要因を見つけるのは
マネジメントで言えばどちらかといえば簡単な方ではないのだろうか?

例えば急に事故に遭って1ヶ月入院となった場合と比べて
圧倒的に準備時間が長い。
事故だけじゃない。家族の都合で田舎に帰らなければならないと
退職予定1ヶ月前に告げられることもあるだろう。
その辺と比べたら全然どうにかなる。

具体的には「派遣会社」や「フリーランス」など外部の資源に頼ったり。
「短期バイト」を雇って
その育休期間中だけでも穴を埋めてくれる人を探せばいい。

もちろん「仕事がそんな一朝一夕でできるようになるわけない」という反論は
受け付けます。
でも半年ありますよね?
そうなんです、それまでに幾らでも時間があるんです。

仮にその仕事を覚えるのに1年以上かかるような仕事であれば
近い部署の人をあてがって、その人がやっていたポジションに若手の後輩を入れて
若手の後輩がやっていた仕事を短期バイトや派遣の人にやってもらう
というようにスライドしていく選択肢だってある。

社内の中で1人しかできない仕事ばかりがある会社は脆弱だ。
だから「育休なんて取らせられない」と言っている会社は
自分の弱点を告白しているに過ぎないと思う。

本当にその人しかできない仕事を持ってる
スーパーレア人材だった場合は、お客さんが1年待ってくれるよ。
例えばその人にしか作れない「超ステキな1点ものの器」があったとして
お客さんはその人を指名して作ってほしいと言ってくる。
「今、スケジュールNGで1年待ちなんですよ」と言えば
むしろ価値が上がってくるんじゃないかとさえ思う。

逆にそこまでスーパーレア人材でなければ
大体の仕事は変わりがきくよ。
僕だって専門職的と思われる映像編集の仕事をしていて育児休業に突入した。
その時穴を埋めてくれたのは同じように映像編集ができるフリーランスの方。
そして僕の育休開始と同時に入ってきてくれた
新入社員の子がそこまで難しくない仕事は頑張ってくれた。

だからその状況になったらどうするか考えるのが経営者の仕事。
多くの仕事はどうにかなるのだから、
自分が好きなように好きな期間、育児休業取得すればいいと思うよ。


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