【朗読大人向け読み聞かせ】堀辰雄/あいびき

《あらすじ》
ある少年と少女は、小さな恋人達のように、二人で恋を楽しむ場所を探しているかのようであった。
そして庭園のある二階建ての空き家を見つける。外の階段から2階に上れるようであったが、積極的に先に上ろうとする少女とは反対に少年は躊躇していた。が、行かぬわけにもいかず、少年が先に上っていった。
だが、赤面するような落書きを見つけて、少年は降りてしまう。仕方なく少女も降りて、二人肩を並べて歩く中、勇気の無い自分を情け無く感じながらも、急に少年は多弁になる。そして自分が読んだ短編小説の話を語り出す。その話には、空き家の2階の長椅子だけに何故か埃が溜まっていない妖しい理由が語られていた。

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