14.甘い言葉に釣られてWSを渡り歩き、オーディションに落ち続けては自分を責めている人へ
甘い言葉に釣られてWSを渡り歩き、オーディションに落ち続けては自分を責めている人がいます。そんな人の心に向けて書いてみます。長いです。
言葉から自由になると、言葉に真実性が宿る
言葉から自由になると心が見えてくるセリフになるんですよね。言葉を蔑ろにするという意味ではありません。一言一句守った上で自由になる。一線で活躍されている方は、自由になるために言葉を落とし込む作業を水面下でしているのだと思います。水鳥が足を掻くように。
水面から上にある表現だけを見ているうちはお客様と同じ。演じる側になるためには、水面下で何をしているのかを知る必要があります。夢を持つ第一歩はお客様目線でも構いませんが、それで対価を得るという目標を持ったのに視点や行動が変わらなければ、夢は夢のまま。目的に沿った行動を起こしたときに、初めて夢が現実に近づくのではないかと思います。
(俳優を志す人に向けてだけれど、脚本家も含めて表現の道で生きる人に共通していることのような気がします)
ボールを蹴ることができるからといって、プロのサッカー選手になれるわけではないですよね。たゆまぬ努力で反復練習を続けたからその座を得ていることは多くの人が知ること。しかし演技になると、インスタントに情報を得て、プロになれると思ってしまう人が多いのはなぜなのでしょう。
自分の花を咲かせられない理由と、咲かせるために必要な方法。
甘い言葉に釣られてWSを渡り歩き、オーディションに落ち続ける人がいます。わたしには、大樹の枝葉の先に咲いた花の花びらを一枚一枚摘んでは枯らしているように見えて仕方ありません。自分の軸がないまま(自覚できないまま)様々なWSを渡り歩き、翻弄されて悩む。獲得した実感がないから、また別のWSに行く。
自分で花を咲かせるには、大地に根をはって養分を吸い、幹を太くしていく必要があるのに、別の樹の花びらを摘んで何かを得た気になってしまう。いつまでも花を咲かせることができないのは当たり前です。
自分の目標を持つこと、それに向かって積み上げていくことでしか花は咲かせられない。自分を受け入れるところから始めてみて欲しいです。それが一番の近道だとわたしは感じています。
花を咲かせることができないと悩んでいる人は、根の張り方を知る機会がなかったのかもしれません。
徹底した基礎力とは、持続性、再現性が高い技術
「このWSに若い頃に出会っていたら」という言葉をいただくことも多いです。広い世界、同じようなことを丁寧にやっているWSもあると思います。ただ、わたしの周りにはないと嘆く人が多かった。だから企画しました。
idenshi195で出演者オーディションをしていても、「養成所で何を養成されてきたの? “それっぽい”ことはできるけれど土台がまるでない。可能性は有り余っているのに」と感じる人が多いのも理由のひとつです。
一番の不幸は、渡り歩いた先で講師や演出家からハラスメントを受けて心を壊してしまうことです。それもなんとかできないかと思いました。
4月から始まるスペシャルワークショップでは、皆さんの夢を現実に近づけるべく、土台から丁寧に積み上げていくメニューを組みました。(事前のハラスメント防止講座は3/30)
idenshi195で必要なことは徹底的な基礎力です。土台の部分で闘います。ありがたいことに、だから汎用性が高いと言われます。幸いにWSの内容としても競合するところはありません。なにしろテキストが、基礎力を総合して行うための独自の台本なので。
インスタントに行うものではありません。人前で表現をしていく目標に向かって本気で挑む人向けです。インスタントではないからこそ、参加者一人一人が、自分がまず大樹であると気づいてもらうところから始めます。
舞台でも、映像でも、声の芝居でも、歌でも司会でも。その先でその人自身の花を咲かせてもらうために。
以上です。
このメッセージが、SWSが必要な方の元に届きますように。また悩みの渦中にいる人が何かに気づくきっかけになれたら幸いです。
持続性・再現性のある技術を獲得し、本番で発揮しよう
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