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ハッピバースデー、未来のシンガー

 息子が生まれて1年2ヶ月。まだ喃語の世界に生きる彼が、なんと歌い出した。人生における最初の大発見かもしれない。

 おばあちゃんからの贈り物、ハッピーバースデーの曲が流れる絵本に夢中になっている息子。その絵本を何度も持ってきては、ボタンを押し、曲に合わせて手拍子をして遊んでいる。そんな息子の姿に僕たちはいつも心を奪われ、一緒に歌を歌ってコミュニケーションを取ってきた。

 今日の帰宅時、妻から「息子が歌い出した」という衝撃の報告を受けた。喋ることはまだないのに、歌う?その疑念はすぐに解消された。妻が「ハッピーバースデー」の歌を歌い始め、その最後で息子が「デューユー」と歌い上げたのだ。これは偶然の一致ではなく、彼が本当に歌っている。気分が高まると、何度もその部分を繰り返し歌ってくれるという。

 「やはり天才なのか?」そんな親バカ全開の思いが、この日を特別なものに変えた。息子の声は力強く、将来はシンガーとしての素質があるのかもしれない、そんな夢を抱くには十分すぎる一幕だった。

 音楽が流れるたびに手拍子をし、喜びを表現する息子。彼の中にある音楽への愛情が、このような形で表れたのだろう。もしかしたら、僕たち家族にとって音楽がもたらす喜びを共有する最初のステップかもしれない。息子の「デューユー」は、ただの二音ではなく、これから始まる音楽の旅の第一歩なのだ。そして、親としての僕たちの使命は、その才能を育て、彼が音楽で世界を豊かに感じられるようサポートすることかもしれない。

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