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鼻水の海で泳ぐ日曜日

 昨日から息子が風邪の兆候を見せ始めた。熱はそれほどでもないが、鼻水がまるで小さな泉のように絶えず溢れてくる。平穏な日曜日が、ちょっとした冒険の幕開けとなった。休日診療を行っている病院へ妻が息子を連れて行くことに。通常、この手の症状は病院での鼻水吸引で大幅に改善することが多いからだ。

 しかし、今回は予期せぬ障害に直面した。病院では、息子の月齢の子供の鼻水を吸うことができないとのこと。まるで、大海を目指していた船が浅瀬に乗り上げてしまったかのような落胆。日曜日の小さな冒険は、予想外の展開を迎えてしまった。

 結局、喉が少し赤いという診断のもと、風邪薬を処方してもらい帰宅することに。家に戻ってからは、僕たちが息子の小さな鼻を目の敵に。嫌がる息子をなんとか説得(または軽く押さえつけ)して、家庭用の鼻水吸い取りマシーンで鼻水と戦うことに。これが思った以上にドラマチックな作業で、息子との格闘ごっこにもなり、笑いと苦労が入り混じった。

 息子の鼻水問題が、家族での絆を深める奇妙なきっかけになった。普段は見過ごしてしまうような小さなことが、家族の協力と愛情を再確認させてくれる。息子が早く回復して、また元気に遊び回れる日を心から願う。息子の鼻水との戦いは、小さな冒険だったが、家族の愛とケアが、いかに大切かを改めて感じさせてくれる日曜日となった。

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