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五月人形への道
今日はひな祭り。本来ならば女の子のお祝いの日だが、我が家では特別な意味を持つわけではない。しかし、そんな中でも家族が集まる機会となれば、それはそれで素晴らしいことだ。息子にとっては、まだ「ひな祭り」という言葉の意味はわからないかもしれないが、家族が集まる喜びは感じていることだろう。
妻の実家では、お母さんが特製のちらし寿司を作ってくれた。久しぶりに食べるそのちらし寿司は、まるでこの日のために、全ての美味しさが凝縮されているかのようだった。その美味しさに、ビールもぐいぐい進む。息子はちらし寿司の色とりどりの具材に興味津々で、私たち大人の食べる様子をじっと見つめていた。
しかし、ひな祭りが終われば、次は端午の節句が待っている。男の子の節句であるこの日に向けて、五月人形を飾るスペースを作るためには、部屋の片付けが必須だ。育児に追われる妻、仕事に追われる私と、日々の忙しさの中で、ついつい後回しになってしまう部屋の片付け。しかし、せっかくの五月人形を飾るためにも、そろそろ重い腰を上げなければならない。
家族が一つになるこれらの節句は、日常の忙しさから一時的に解放され、家族の絆を確かめ合う大切な時間。ひな祭りのちらし寿司から始まり、五月人形の準備に至るまで、それぞれの行事が家族にとって意味のあるものとなっている。
今日のひな祭りも、その美味しいちらし寿司も、そしてこれから迎える端午の節句も、家族の大切な思い出として心に刻まれていく。部屋の片付けは、そんな大切な行事を迎えるための小さな試練かもしれない。でも、それを乗り越えた先には、家族が共に過ごす幸せな時間が待っているのだから。
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