【教育】「やさしい日本語」は役に立つ!
日本語は難しい
日本語って本当に難しいですよね。日本に長く暮らしていても使いこなすのは難しい。
とりわけ、「日本語学習中の人」や「ろう・難聴の人」や「聴覚処理が苦手な人(発達障害がある人など)」や「知的障害がある人」にとっては相当やっかいなことばです。それに高齢になればたいていの人が聴力や認知能力が下がってきますから、多くの人がこの日本語に悩むことになるでしょう。
日本語の何が難しいのかというと、
① 文字が3種類もある(ひらがな、カタカナ、漢字)
② 漢字の数が多く読み方も様々
③ 敬語表現がたくさんある
④ 擬声語、擬態語、比喩表現が多い
そして日本人は省略や回りくどい言い方が多い!
学校には、日本語学習中の生徒や、聴覚処理が苦手な生徒や、聾・難聴の生徒など多様な生徒がいますから、できるだけみんなが理解しやすい「やさしい日本語」を使いたいですよね。
本当は、その生徒の言語(外国語や手話や絵カードや…)で個別に伝えられたらより良いでしょうが、そういう予算はほぼ付けてもらえません。
「やさしい日本語」8か条
多くの生徒が理解しやすい「やさしい日本語」とはどのようなものでしょうか?
私は次の8つかな、と思っています。(自分が教員時代、気を付けていたことです。)
① くだけた話し方より、「ですます」調
(日本語学習中の人は最初「ですます」調で学ぶことが多い)
② 長い文でつらつら話すのではなく、短い文で切る
③ 擬声語・擬態語はできるだけ使わない
④ おもしろい日本語よりも、正しい日本語を意識する(大阪人は要注意。もちろん私は大阪人)
⑤ 必要なことを明確に伝える
⑥ 比喩表現はできるだけ使わない
⑦ 身ぶり手ぶりも使う
⑧ できれば視覚的な援助(文字や写真・イラストなど)を
そういえば、「ミルクボーイ」の漫才って、ほぼ満たしていると思いません?だから人気があるのかも。
私たちは話芸のプロではないので、なかなか難しいと思いますが、あまり8か条にこだわりすぎる必要はありません。
いくらでも修正はききますし、後でマンツーマンで伝えてあげることもできます。
一番大事なことは、わからない時にわからないと言える雰囲気づくりかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?