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中古別荘



現在、
京都の隅にある中古別荘に週末通っている。

三重県の隣でもあり
奈良の隣でもある別荘。

別荘といえば
のんびりのイメージが誰もがあるだろう。
しかし中古を購入したのでのんびりは程遠い話である。(笑)

雑草の処理や
古びた戸建ての修理、
必要なものの搬入に追われて早、数ヶ月が過ぎた。(笑)


今回noteに残そうと思う気持ちや想いは、そんな出来事の話がしたいのではない。

詳しくはきりがないので省略するとして、最近のあれこれ思う別荘についてのイメージについて残しておこうと思う。

イラストにもあるように、私は10代?20代?と別荘への憧れのイメージがあった。

森の中にある小さな木造の建物。その場所で読書したりパソコンで何やら現在のような文章を打っているイメージが浮かび上がる。

何度も中古の別荘を探したこともあった。

逃避癖があるからなのだろうか?(笑)

しかし現実的には壁が出てきて購入に至らなかった。
それが現実というものでもある。(笑)

そして月日は流れ
2024年4月、今回の別荘を購入した。本気で探し始めて苦節3年はかかったのではないだろうか?

イメージしていた回りに何も無い森の中の別荘ではない。

イメージのままの家を内見したこともあるのだが、一人で夜中過ごす妄想をして怖くてやめた事が何度もある。

そう、森の夜は怖い。(笑)
山奥は怖い。

その恐怖を感じる原因は
獣だけではなく、
知らない人間の訪問も怖い。

しかも、森には多くの生命、草木を始め昆虫や鳥、動物など、ミクロ的な小さな菌類などの息吹も感じる。

そんな見えない存在である
全ての森の神?山の神?の中にぽつんと人間の私が入ると、夜は特にイメージだけで怖くなるのである。(笑)

闇に飲み込まれそうになるとでも言えばいいのだろうか?(笑)
イメージだけで恐怖に包まれる。

で、結局
海抜250メートルほど高台にある山なのだが
自宅は海抜4メートルの海の近くのマンション。
海と山の往復が始まった。

近くにゴルフ場があり時々カートの音やファー!と声が聞こえる場所に決まったのである。

それだけではなく、周りにいくつか別荘があり、向かいには老夫婦?が二人で暮らしている。(大きな平屋)

向かいのお家の3分の1の小さな敷地に正方形の二階建が今回の別荘である。(笑)

バブル期に建てられたであろう古さがありますが、土台がしっかりしていたのでGO!(決めた)になった場所。

周りの環境と(恐怖感の無さ)通うための交通の時間距離などで決めた場所である。

自宅からすぐ湾岸線に乗り1時間27分で到着。その場所は名古屋にいる妹達が集まるにも1時間半ほどの集合しやすい場所でもある。

間もなく購入して4ヶ月が過ぎようとしている。

庭の手入れや荷物の搬入や、1Fの部屋の壁と2Fの壁を業者にぶち抜いてもらったら、
広くなったのだがそこからの作業はこちらでしている。

気がつけば、二階の天井が落ちてきた。(笑)せっかくなのでそれも取って寒い冬に向けて断熱材を入れ直している。(笑)

解体してわかることがある。昔の断熱材は薄いペラペラの綿?が入っているだけである。

これじゃ〜山の冬は寒いよね。ということで、床、壁に断熱材をしっかり敷き詰めていたら、この夏が終わりそうだ!(笑)

現在
別荘のゆっくりしたイメージは程遠い。しかし着実に内装工事は進んでいる。

不思議に思うのは手をかければかけるほど、この家のことがわかってくる。

こんな作りになっているんだ!とか思う。

屋根の鉄骨や地面との繋がりなど…知れば知るほど手をかければかけるほど、家との絆やら信頼関係みたいな繋がりを感じる。

不思議なことに家に対する恐怖を感じなくなる。
夜中に行くトイレ。
階段を降りていく瞬間や、トイレ、風呂場や収納庫を開ける瞬間の感覚に変化を感じる。

慣れではなく、明らかに家も人を必要とし、人も家を必要として感謝し、共存していく関係性とでも言うのだろうか?(笑)

虫嫌いの私なので、はじめはすごく警戒していた。(笑)

実際に、空き家だった時間が長かったせいで大きな蜘蛛、ムカデにお目にかかった。

恐怖でしかないのだが…
凍らすスプレーで成仏してもらった。

しかし、もう虫がいないと感じるのも不思議なのだが、安心や安らぎを感じる。(そりゃトントン騒がしければ逃げてゆくわね(笑))

自分の中にある警戒心の感覚も研ぎ澄まされる体験ができたのは、この大自然の中での暮らし方にあるのかもしれない。

現在、海の自宅のほうがゆっくりのんびりできる場所であり、山の別荘は忙しいDIYの場所になっている。

都会の海に戻っては、
鶯の鳴き声(時々トンビ)、ひぐらしの音色や雨の音が恋しくなる。

この夏は妹達を招くことはできなかったが、秋になれば多少は落ち着くのではないかと思う…が、ウッドデッキや冬の準備で暖炉の設置、まだまだ先になるのかもしれない。(笑)

人生は楽をするより体験や経験と言われているのだが、DIYはまさに体験や経験がもりだくさんである。

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