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10年間愛用してきたヘッドホンの会社「城下工業」に行ってきた!

今から10年ほど前。
長野県上田市の展示会で、あるヘッドホンに出会いました。

なにげなく手に取ってみて音を試聴したところ、
音の臨場感、音の粒の綺麗さが際立っていたので
すぐに担当の方に購入したいとお伝えしました。

それが城下工業のヘッドホンとの最初の出会い。

それから音楽制作の時はお世話になり続け、いつも私の相棒だった大切なヘッドホン。

まさかそれを製造されている会社の社長様とご対面できる日が来るとは…

10年後の出会い

2023年の3月のある日、
仕事関連のセミナーに参加しました。
開始ギリギリで会場に到着したものの、空いていた席は一番前だけ。
とりあえず上司と私はそこへ着席しました。

セミナー最後の質問コーナーの時、
私たちの後ろに座られていた男性の方が手を挙げました。
城下工業の城下ですが…

(あのヘッドホンの会社の…!?)

自分たちの真後ろに座られていた男性は、"SOUND WARRIOR"という音響製品シリーズを手掛ける地元企業「城下工業株式会社」の代表取締役 城下 徹 様でした。(私の買ったヘッドホンも"SOUND WARRIOR"シリーズでした。)

私の上司も、以前私がヘッドホンを勧めたことがきっかけで同じヘッドホンを購入していたので、後ろに座られていた男性がヘッドホンの会社の方と気づいたようでした。(ただ、名前を聞き逃していたため、その時は社長だとは思っていなかったようです。)

セミナー終了後、上司から城下様に声を掛けました。

上司「御社のヘッドホンいつも使わせていただいてます。」
城下様「そうなんですか、ありがとうございます!」
私「私も御社の製品を愛用してます!大ファンです!」

そこからとんとんと話が弾み、なんと城下工業の本社へご訪問し、自社製品やOEM(他社ブランドの製品)、ハイエンドクラスの音響体験など、貴重な音響機器を試聴させていただけることになったのでした。

(上司が、自分が声をかけた男性が代表取締役の城下様と気づいたのは、帰りの車の中でした。)

いざ、会社へ

春らしさを感じ始めた暖かな午後、
上司と私、もう一人の女性スタッフの3人で城下工業の本社へ向かいました。
建物の2階に受付があり、声をかけると城下様が直々にお迎えしてくださいました。
通されたのは会議室。そこに6種類のヘッドホンといくつかの機材が置かれていました。

ここから2時間、城下様ご本人から製品の紹介をしていただき、様々な製品を実際に試聴するという貴重な体験が始まりました。
(ここから製品紹介なども入ってきます。後半に試聴動画あります。)

"SOUND WARRIOR"

城下工業株式会社は今年で100年目。
大正時代や昭和の始めは絹糸を製造していたそうですが、時代の流れと共に電線の製造へ移行。
その後、電線を商社に渡して輸出していたところ、アメリカの企業からヘッドホンの製造を勧められ、今のように音響製品を製造する流れになったそうです。

製造しているのは自社製品"SOUND WARRIOR"シリーズと、他にOEM(他社ブランドの製品)などもあるそうですが、まずは自社製品の音響機器を試聴させていただきました。

私たちの机の上に様々な種類のヘッドホンが置かれていました。

一つ目は、私が十年前に購入したSW-HP10の後継機、SW-HP10s
モニターユースといって、実際に録音スタジオなどで使われているヘッドホンの技術が使われています。
音の解像度が高く、一つ一つの音の粒が鮮明に、綺麗に聴こえてきます。

二つ目はSW-HP20
先ほどのヘッドホンと違うのは、着脱可能なケーブルが左右についていること。
ハイレゾ音源などの再生も意識して作られているとのことです。

そして、開放型(セミオープン型)のSW-HP100と、SW-HP300
こちらは写真の通り、イヤーパッドの裏部分のパーツに穴のようなものが設計されています。
最初の二つより、音の抜け感を感じたような印象でした。
SW-HP100はポップスやボーカルもの、SW-HP300はジャズやクラシックに最適とのことです。

そして音楽配信ライブに特化した、SW-HP10LIVE


島村楽器とコラボして製造した電子ピアノ用のSSW-HP200と、別にドラム用ヘッドホンSSW-DHP200もあります。

お部屋には電子ピアノ専用の方が置かれていました。

これらのヘッドホンを、同じく"SOUND WARRIOR"シリーズの再生機器につないで試聴させていただきました。

机の上には、"SOUND WARRIOR"シリーズ
プレーヤー、DAC(デジタル音源をアナログに変換する機器)、真空管アンプスピーカーも用意していただいており、その音源も一緒に聴き比べさせていただきました。

やっぱり、真空管アンプ、すごい。
音の臨場感、まろやかさ、粒の際立ち方がすべて好み。。
ヘッドホンの音質もさることながら、やはり真空管アンプの音色は最高でした。

他にも、気軽にハイレゾ音源を聴けるようにしたい、との思いで開発された製品があり、新製品(発売して3週間で売り切れ!次の生産は鋭意製造中とのこと…)のSWD-UA1を紹介していただきました!
スマホやテレビにつないで、直接再生できるので(スピーカー以外の機能が揃っている)デジタル音源を気軽にいい音質で再生することができる優れものだということです。(お値段6万円弱)

ハイエンド、贅沢な試聴ルーム

次に案内していただいたのは、奥の特別な試聴ルーム。反響防止の機能が備わった特別なお部屋でした。
そこにはハイエンドといって、高性能で高級なオーディオ機器に特化して設置されているお部屋でした。
なんだかVIPになった気分。。。

OEM先の"N MODE"というシリーズのCDトランスポート、DAC、アンプが並べられ、(総額100万円近く!)
DIATONEとDYNAUDIOのスピーカーが響く環境になっていました。

OEM製品の、N MODEシリーズ
ずらりと並ぶ、オーディオスピーカー

いくつか実際に音を聴かせていただきました。


・聴いた曲
(洋楽)
Hotel California(Live)/Eagles(アルバム「Hell Freezes Over」より)
地中海の舞踏(Live)/Al Di Meola, John McLaughlin and Paco de Lucía(アルバム「Friday Night in San Francisco」より)
Take Five/Helge Lien Trio(アルバム「Spiral Circle」より)
It Ain't Necessarily So/Herbie Hancock(アルバム「ガーシュイン・ワールド」より)
など…


(邦楽)
津軽海峡冬景色/石川さゆり(アルバム「テイチクアワー 一五一会」より)
テルーの歌/手嶌葵
など…


これらの曲は録音が素晴らしいとのことで、城下様ご自身が選んでくださいました。(こだわりの選曲…!)

音の印象は、まろやかで艶のある音
低音から高音までサウンドがクリアで綺麗。
ピアノはピアノ感、ベースはベース感がちゃんとある。
だけどバラバラではなく、一体感がある。
拍手から歓声まで、ライブのような臨場感がある。

そんな風に感じました。
今まで聴いた音の中でも、ダントツの音響体験でした

(著作権の都合により上記の曲は載せられないので、私のピアノ曲を流していただいた動画を掲載します。お部屋で聴いた生の臨場感にはかないませんが、少しでも感じていただけると嬉しいです。)


城下様は
「ちょっと背伸びすれば、このくらいの音が聴けるんだ!」
「ライブの臨場感を是非自宅で体感してほしい」
「作り手の表現したいことのお手伝いがしたい」

そんな思いで製品を作っているとおっしゃっていました。

会社訪問を終えて

城下工業の製品ファンとして、代表取締役の城下様に直接お会いできたこと、またこれだけの種類の製品を体感できたことは、本当に貴重な体験で充実の時間でした。城下様も代表取締役という肩書でありながら、硬い雰囲気がなくとても気さくにお話してくださり、こちらもリラックスして音楽の世界を楽しむことができました。地元にこのような高い技術力を持った企業がいることは、本当に素晴らしいと思います。もっともっと多くの音楽ファンに、城下工業の音響製品を体感してもらいたいと思いました。

今回最初に会議室で聴かせていただいたヘッドホンのうち、SW-HP10sは1万5千円ほど。真空管アンプのSWL-T20は7万円弱。スピーカーは2万円以下。
背伸びすれば手が届く・コスパが良く臨場感のある音響機器をお探しの方は、検討されてみてはいかがでしょうか。

大変貴重な音響体験ができ、スタッフ一同大満足でした。(余韻がすごい…)
城下工業の城下様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!!

by IKOI.A



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