10月5日(マツダスタジアム)18時開始予定のヤクルト-広島最終戦のみどころ

予告先発は広島が野村祐輔(0勝1敗)、ヤクルトが山野(3勝4敗)

広島は朝から“悲しいほどお天気”になった。空の青が高くて深い。最高の野球日和。三次市の電光石火きんさいスタジアムでは秋の高校野球、広島大会準決勝。第1試合の盈進-広島商は2-2同点で延長タイブレークに入った。見上げる空はやはり絵のようだ。

マツダスタジアムでのレギュラーシーズン最終戦。4位が決まったカープと、最下位中日と0・5差5位のヤクルトの対戦。ヤクルト高津監督は3日にあった神宮球場での本拠地最終編でカープファン、スワローズファンに来季の巻き返しを誓ったが、同郷の新井監督も同じ気持ちだろう。試合後、スタンドに向かった何を話すか?

新井監督は優しいように見えて、裏では厳しい。だが基本的には優しいようだ。

2度も牽制アウトになった野間を規程打席到達のため、スタメンで使い続けた。ここまで442打席。あと1打席で規程に到達する。

打率・269の野間の規程打席442と比べると打率は・241だが菊池の497打席、・259矢野の492打席、無休で打席に立ち続けた・278小園の587打席、そして・290秋山の585打席は遥かに評価されるべき数字、ということになる。

その秋山は158安打を積み重ねた。昨季の119安打から大幅増だ。またNPBでの計12シーズンの中でも6番目に多い。

タイトルを狙うヤクルト長岡が162安打。4安打で追いつくが、かなり厳しい。長岡もスタメン出場するだろうから相手が1本でも打てばもう追いつけない。

だが最後までベストを尽くしたからこそ、勝負は143試合目に縺れ込だ。拍手!

昨夜のバンテリンドームナゴヤ。DeNAのオースティンが六回の第3打席で規程の443打席に達し、しかもその打席でもヒットを放って3の3、第4打席は凡退したが打率・314で打率トップのまま負傷離脱、離日したヤクルトのサンタナの打率・31503に肉薄した。
 

先発する野村祐輔にはきょうのマツダスタジアムのマウンドでの感触や風景を一生の宝にしてもらいたい。

入団投手からその姿を遠くから、あるいはすぐ目の前で見てきたが、デビュー当時には何度も「完全無欠」のピッチングという表現を使わせてもらった。昨季も6試合31回を投げて防御率は1・66だった。今季も8月に2試合、5イニングずつ一軍で投げたあと8月14日に出場登録を抹消されたが、二軍でも8月いっぱいはウエスタン・リーグで投げていた。また一軍で投げる機会を見据えて…

野村祐輔vs長岡…「ベース上で強い球で勝負!」が身上の右腕が、どんなピッチングを見せてくれるだろうか?そして、秋山と長岡のバトルは、どんな結末を迎えるだろうか?

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