一級建築士試験対策 建築作品実例集【図書館編】
一級建築士試験で問われる、図書館に関する建築事例を写真と過去問付きで分かりやすくまとめました。
一部順番を入替えていますが、ほぼ年代順での記載になります。
過去問の出題年と問題番号は、特記無い限り基本的には一級の計画のものになります。
また、誤りの選択枝については、正となるよう改変してある為、ここに記載の過去問の解答はすべて正となります。
日本の図書館
日野市立中央図書館(鬼頭梓)1973年
(H14年 No.12)
日野市立中央図書館(東京都)は、1階に間仕切のない開架室を設け、貸し出し中心の機能構成をとっている。
(R2年 No.15)
日野市立中央図書館(東京都、1973年)は、成人開架と児童開架をL字型平面に振り分け、自習室を設けず、閲覧席を少数にするなど、貸出を重視した図書館である。
金沢市立玉川図書館(監修:谷口吉郎、設計:谷口吉生)1979年
(R2年 No.15)
金沢市立玉川図書館(石川県、1979年)は、東側の開架部門と、中庭を挟んで西側にある学習・管理部門を分けることによって、開架部門を気軽に立ち寄り利用できる空間とした図書館である。
朝霞市立図書館本館(和設計事務所)1987年
(オリジナル)
朝霞市立図書館本館(埼玉県)は、「より規模の大きな図書館、より多様で高度なサービス」という要望に応えるために、床面積と開架冊数の量的拡大、館内読書や調べものへの対応という質的変化、住民の交流拠点という機能が備えられた図書館である。
苅田町立図書館本館(山手総合計画研究所)1990年
(R2年 No.15)
苅田町立図書館本館(福岡県、1990年)は、多様な閲覧席と豊富な資料を備え、開架書架群に沿ってベンチ、和室、屋外読書スペースなどを設けることで、来館者が長い時間を過ごせるように計画した図書館である。
国立国会図書館関西館(陶器二三雄)2002年
(H23年 No.16)
国立国会図書館関西館(京都府精華町)は、書庫を地下に、中庭に面した閲覧室を半地下に配置することで建築物の地上部分のボリュームを抑え、景観上の調和に配慮した図書館である。
(H19年 No.13)
国立国会図書館関西館(京都府精華町)は、書庫及び閲覧室を地階に設け、管理上、職員と利用者との動線を明確に分離している。
まちとしょテラソ(古谷誠章+NASCA)2009年
(R4年 No.17)
まちとしょテラソ[小布施町立図書館](長野県、2009年)は、間仕切りを必要最小限に抑えることで大空間を実現させ、三角形平面プランの中央に開架書庫を配置し、3つの辺に沿って緩やかに分けられたスペースがつくられている。
太田市美術館・図書館(平田晃久)2017年
(R3年 No.14)
太田市美術館・図書館(群馬県)は、建築物の屋内外を巡るスロープや階段、テラス、緑化された屋上を備え、駅前からは施設の賑わいが見え、また、施設からは街が眺められるように計画された。
海外の図書館
ストックホルム市立図書館(エーリック・グンナール・アスプルンド)1928年
(H29年 No.17)
ストックホルム市立図書館(エーリック・グンナール・アスプルンド)は、円筒と直方体が組み合わされた外観をもち、巨大な円筒の内部には、壁に沿って書架があり、中央にサービスデスクが設けられている。
フランス国立図書館(ドミニク・ペロー)1995年
(R4年 No.17)
フランス国立図書館(パリ、1995年)は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層棟により構成されている。
(H17年 No.25改)
フランス国立図書館(Dominique Perrault)は、L字型のガラス張りの高層棟が、緑に覆われた広大な中庭の4隅を囲む形状をしており、高層棟には書庫と事務部分が入り、来館者部分は中庭に面した地階に計画されている。
英国図書館セントパンクラス館(コリン・セント・ジョン・ウィルソン)1998年改修
(H17年 No.25改)
英国図書館セントパンクラス館(Colin St John Wilson)は、大きな三つのゾーンからなり、前庭から入る中央ゾーンは、傾斜屋根により高い天井高を有し、中央にガラス張りの積層式書架形式のライブラリーがある。
デンマーク王立図書館(シュミット・ハマー・ラッセン)1999年
(R4年 No.17)
デンマーク王立図書館(コペンハーゲン、1999年)は、既存の王立図書館(旧館)に対し、道路を挟んだ運河側に黒色のガラス張りの新館が増築され、メインエントランスは新館に設けられている。
新アレクサンドリア図書館(スノヘッタ)2002年
(H29年 No.17改)
新アレクサンドリア図書館(スノヘッタ)は、傾斜した巨大な円盤状の屋根構造をもち、外壁には世界各地・各時代の文字が彫り込まれている。
シアトル中央図書館(OMA)2004年
(H29年 No.17)
シアトル中央図書館(OMA)は、外観全体が格子状の鉄骨とガラスで構成され、室内空間に外光を導いている。
ベルリン自由大学図書館(フォスター・アンド・パートナーズ)2005年
(H29年 No.17改)
ベルリン自由大学図書館(フォスター・アンド・パートナーズ)は、外壁が二重構成のドームで覆われ、内部は白色で統一され、特徴的な形状と省エネルギーを重視した画期的な機能から「ベルリンの脳」とも呼ばれている。
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