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ジミー読書会と寄席

先週、田原真人さんと竹本記子さんの主宰の「ジミー」読書会に参加した。オンラインではなくリアルでの会であった。

田原さんは、この夏、拠点をマレーシアから帰国し日本に移された。オンラインではよくお会いしていたが、リアルでお会いしたのは初めてだった。イメージ通り、ザ・ファシリテーターという感じの方であった。

読書会では、あらかじめ指定の章を読んでからのシェアをした。同じ章を読んでも、捉えるところが人それぞれであることが、おもしろい点であった。本の読み方は読み手分の数だけあるんだなと、改めて感じることができた。そこには正解・不正解はない。自分の中では物語を読む視点が増えた気がした。

落語も同じであると思っている。聴き手の世界観ごとに視点があり、視点の違いから、自分の世界観が広がっていく。見立てに正解・不正解はない。

話し手は、聴き手が描写しやすいように、具体的な情景がスムースに浮かぶように演じることだと思った。

情景がみえて、感覚で捉えて、状況を解釈し、なにかしらの行動につなげる。

読書は一人で読むと一人の世界になるが、読書会を開くと、参加者分の世界を共有することができる。自分の世界と他者の世界がつながり、世界が広がる感覚がある。

落語も一人で音声やテレビでみると一人の世界だが、寄席にいくと、客数分の世界を共有できる感覚がある。寄席から出て、感想を誰かに話す機会があれば、さらに広がる。

そう思うと、参加者を募り、文華師匠の寄席に行きたくなってきた。寄席が終わって、文華師匠の寄席の噺を肴に飲みに行く。飲み会で世界が広がる。

田原さんと竹本さんのジミー読書会のあと、食事を共にした。大盛り上がりした。僕の中の世界は広がっていた。

もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。