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派手な実績がなくてもええねんで。職務経歴書を書く、の巻。

転職活動をするとき、最初に必要なのは「内省」だと思っています。自分は今の会社でどこが不満なのか、次のキャリアとしてどういう道を選びたいのか。そういう振り返りをせずに求人票を眺めても、「ここは給料がいいなあ〜〜」「キラキラしていて楽しそう」みたいな、ぼんやりした判断になってしまいます。

だから転職を考えはじめた人は、いきなり転職エージェントへ行く前に、不満や理想をざざっと書き出してみるのがおすすめです。そんな話を前回のnoteでは書きました。

←前の記事:紙とペンを手にとって。エージェントに行くのはまだ早い。


さて、内省を通じて「次の職場はこういう環境だったらいいな」「こういう職種がよさそうだな」と理想が固まってきたら、次のアクションに進みます。ぼくはこのタイミングで転職エージェントへ行くことにしました。

でもしかし。なんにも準備しないでエージェントへ行くと、カウンセリングの時間が無駄になってしまいます。自分のことを紹介する「職務経歴書」がないと、キャリアアドバイザーさんも何を話せばいいのか迷ってしまうからです。

(実際にどこの転職エージェントでも、初回カウンセリングには職務経歴書を持参してください、という指定があります。強制ではないですが、絶対に書類は持っていったほうがいいかなと!)


準備編:先人の知恵を借りる

転職エージェントに行く前に職務経歴書を書きましょう、という話をしました。でもぼく自身、転職の経験はないし書類を書くのも初めてです。こんなときは1人で悩んだりせず、さっさと巨人の肩に乗っちゃいます。

ぼくが職務経歴書で参考にした(というか丸パクリした)のは、motoさんのこの記事です。


有料記事なので詳細を書くことはしませんが、ざっと要点をまとめるとこの手順になります。

①求人を見て、必要な能力や経験を把握する
②これまでの経験と、必要な能力との共通点を見つける
③その経験を定量的に書く


要は好き勝手にアピールするんじゃなくて、相手のニーズを想像して「当てていく」感じです。こういう人が欲しいんでしょ、ぼくはそれできますよ、っていうスタンスですね。


実践編①:求人票から必要なスキルを把握する

さて、職務経歴書を書く準備ができたら実際に筆を取っていきます。ただ、この時点で受けたい企業が決まっている人は稀だと思うんですね。ぼく自身、まだ転職エージェントにも行っていない段階です。

なのでここでは、「ざっくりとした業界と職種」をイメージして書類を書けばいいと思います。内省を通じて、「人材業界の営業職がいいな」「Web業界でディレクターとして働きたいな」ぐらいの理想は固まっているはずなので。

ぼくはこの段階で、「Webメディアの編集者として働きたい」と思っていました。最終的に決めたのは違う職種ですが、書類を書くときに念頭に置いていたのは、「Web編集者ってどういう能力が必要なんだろう?」という一点です。


じゃあどうやって必要な能力/経験を把握すればいいの?ですが、一番簡単なのは求人票を見ることです。リクナビNEXTでもen転職でもdodaでもいいので、転職サイトで該当する求人票をざざっと見ていきます。

「法人営業の経験2年以上」「データを分析し、PDCAを回した経験」「チームマネジメントの経験」など、求められるスキルや経験が書いてあるはず。

その中から自分に当てはまるものがあれば、その経験を書いてあげればOKです。これまでの経験と重なる部分が多いほど、書類選考の通過率も上がりそうですよね。


実践編②:必要なスキルを「想像」して自分の経験と繋げる

ここまでさらっと書いてきましたが、もし未経験分野に挑戦するなら、そう簡単に「これまでの経験とズバッと重なる」ことはないと思います。

ぼくも最初はWebメディアの編集者を志望していましたが、仕事で記事を書いたりディレクションしたことはありません。求人票を見ても、「編集経験のある人(できれば2年以上)」なんて条件があったりして、なかなか厳しい戦いだな……と思っていました。


じゃあどうやって自分をアピールすればいいのか?ですが、「必要な能力をもっと細かくイメージする」が大切なのかなと。

たとえばWeb編集者の仕事を想像したとき、必要な資質のひとつに「調整力」があると思うんです。記事を1本公開するまでには、実際に記事を書くライター、カメラマン、デザイナー、広報担当者などなど、複数の関係者が存在しそう。その関係者全員のスケジュールを調整して、滞りなく記事公開まで進める。これが編集者の役割の1つかな?とぼくは考えたんですね。

そういう仮説が立てられれば、「複数の関係者と協力して仕事を進めた経験」を職務経歴書には書けばいいと思います。これなら、業界経験の有無は関係ありません。


他にも、「メディアのPV数やSNSのシェア数を改善していくのも、Web編集者の仕事だろう」と考えていました。

これを抽象化すると、「数字やデータをもとにPDCAを回した経験」となります。これなら異業種/異職種の人でも、自分の経験と繋げられる気がしませんか?

志望するポジションがまったくの未経験でも、書類に書けるストーリーは意外と多いはずなんですよね。想像力、爆発させていきましょう。


MVPとか獲ってなくても大丈夫だよきっと。

こんな感じで職務経歴書を書いていくわけですが、「自分には大した経歴がないし……」と思う人がたくさんいるはずです。

でも大丈夫。ぼくも現職の営業成績なんて散々ですし、社内で表彰されたこともありません。社会人歴も1年半とかなので、特別なスキルが身についているわけでもないです。

そんなへっぽこな経歴でも、書類選考で落とされることは一度もありませんでした。ぼくは転職活動で5社受けたんですが、すべて書類は通過しています。


MVPとか営業成績トップとか輝かしい経歴はたくさんありますが、企業に刺さる書類を準備できれば問題ないと思うんですよね。

相手のニーズを把握して、自分の経験を棚卸しして、その間を繋げていく。シンプルにそれをやっていればいいのかなと。少なくともぼくはそうでした。


🍤🍤


長くなりましたが、ここまでが職務経歴書を書く上でぼくがやったことです。まあ偉そうに書いていますが、実際はmotoさんの記事を丸パクリしただけ。あなたもぜひ覗いてみてください。

さて。書類の準備ができたので、やっとこさ転職エージェントに行くことにしましょう。

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