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どのようにテクノと出会ったか(3)いろいろ知る前に漁って聴いていた音楽

前回の記事では、

高校3年生の冬休みにラジオ番組
『細野晴臣
 2001年音楽の旅』を聴き、

タワーレコードに細野さんの
CD を買いに行った
という話を書きました。

その時に、
テクノポップのガイド本
『テクノ・ポップ/エレポップ』
という本も買ったんでしたよね。

私の中では、
「この本と出合う前」と
「出合って以降」で

ちょっと音楽の流れが
異なります。

そこで、少し話が前後しますが、
「この本と出合う前」に
私がどんなテクノを聴いていたか、
振り返ってみましょう。

(なんせ、20年以上前の
 記憶なので、
 どれくらい正確に
 思い出せるか自信はないが)

とにかく、今とは違って、
インターネットが主流ではない
時代に生きていたので、

興味を持っても、
実際に情報を得るには
相当、苦労しました。

テクノに限らずですが、
メディアから得られる
一つひとつの情報に
とても価値を感じる時代でしたね。

「テクノ」と言っても、
その頃の私の周りに、
そんな音楽を好んで聴く人も
皆無だったので、

本当に情報を得るのが
大変だったんです。

音楽系の雑誌でも
そういった音楽を
メインで扱っているものを知らず、

一般的な音楽雑誌で、
ごく稀に隅の方に掲載された
テクノの情報をもとに、

自分の記憶力・想像力を
駆使しながら、
地図を構築していく感じでした。

冒頭に紹介した
『テクノ・ポップ/エレポップ』
と出合う以前に

YMO 以外で、
聴いたテクノといえば、
以下のようなアルバムが
挙げられます。


クラフトワークは、
YMO のファーストアルバム
(US盤)のライナーノーツで
知ったと思われる。

イギリスのアート・オブ・ノイズの
リミックス盤。
前の記事で紹介した
『HI-TECH/NO CRIME』と似た
イギリスのアーティストたちが
リミックスを手掛けている。

アート・オブ・ノイズの1作目。
AON も YMO と同じように、
リミックス盤を先に聴いた。

808ステイトは、
『HI-TECH/NO CRIME』で
はじめて知ったバンドで、
これがはじめて買ったアルバム。
後期の作品のため、
テクノ以外の要素も多く、
当時は少しがっかりしたが、
今では大好きなアルバム。

『テクノ・ポップ/エレポップ』
とほぼ同時期に中古で購入した。
こちらは、テクノ全盛期
という感じで、
当時から大好きなアルバムだった。

電気グルーヴで
はじめて買ったのが
このアルバム。
まだバリバリのテクノではなく、
おもしろい歌詞の歌がメイン。

細野晴臣の楽曲を
ケン・イシイがリミックスしたシングル。
ケン・イシイの名前は、
これではじめて知った。

海外からデビューした
ケン・イシイの初期作品を集めた
ベスト盤。
とてもマニアックな作風で、
最初は困惑したが、
聴き込むうちにハマっていった。

'90年代初頭に売れた
ベルギーのテクノユニット、
テクノトロニックのベスト盤。
それまでに聴いてきた
イギリスのテクノとも違った感じ。

フランスのエレクトロデュオ、
エールの1作目。
フランスのテクノを知った
経緯については、
また別の記事に書くつもり。

ローラン・ガルニエも
フランスのアーティストで、
こちらはデトロイト・テクノ
寄りのハードな作風。


本やテレビを通して、
いろいろ知るようになる前に
聴いていたのは、
こんなところですね。

知らないなりにも、
少ない情報の中から、
いろいろと探しては
聴いていた時代です。

これらのほとんどは
地元で買った中古の CD でした。

(この中では『JADO REMIX』
『MOON SAFARI』は
 新品で買ったもの。
 それぞれどこで買ったか
 覚えている自分が怖い^^;)

今では考えられないほど、
マニアックな CD が
中古で手に入る時代でしたね。

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