ビジネス文書が読者に与えるストレス
『「簡潔さ」は最強の戦略である』
という本を紹介しました。
この本を読んでいて
強く頷けるところが
いっぱいあったんですよね。
とにかく、文や言葉でのやりとりは、
日々多くしていますが、
無駄が多いんですね。
特に、無駄を良しとしないはずの、
ビジネスの現場で多く感じます。
社内にシェアされる文章は
わかりにくいものの方が
多いんですね。
そういう人にこそ、
本書を読んでほしいものですが、
そもそも、そういう視点が
欠けている人は、
周りが指摘しなければ、
一生気づくこともないので、
問題意識すら持っていないでしょう。
そういうお前はどうなのだ
と問われると、
そんなに自信があるわけでも
ないですが、
文章力だけはそれなりに
磨いてきたつもりです。
なぜならば、私はネット上で、
自分の文章を晒し続けて、
10年近く経ちます。
ビジネスの場で
やりとりされる文というのは、
ネット上で個人的に
公開している文よりも
ハードルが低いはずなんです。
というのも、社内で
公開するような文は、
みんなに関係のある話だから
シェアされるのであって、
私が趣味で書いている記事とは
わけが違うんですね。
そもそも、私が普段書いている記事は、
世の中のほとんどの人が
興味を持ちません。
そんな中で、少しでも
ここにきた方に
楽しんでもらえるよう、
工夫を凝らしてきました。
それでも読んでもらえないものは、
読んでもらえないんですね。
わからない人にもわかるように、
読者の負担にならないように、
注意を払って文を書いています。
そういう場で文を
書き続けてきた者からすると、
社内でやりとりされる文の
なんと配慮のないことか、
と思ってしまうんです。
「読まれて当たり前」
「理解できないお前が悪い」
みたいな感じが
すごく伝わってます。
どんな場であれ、
文を書いたり、発言する人には
「相手に伝わるように」
という最低限のマナーがある
と思うんです。
そういうマナーの具体例が
『「簡潔さ」は最強の戦略である』に
詰まっていました。
これを読んで、
「自分もそう思っていた」
と共感するところもあれば、
私自身も反省するところがありました。
この本を読んで、
文を書き続けるというのは、
文や読み手に対して
真摯であり続けることなのだなぁ
と改めて感じたのです。
こういう本が
もっと多くの人に読まれれば、
文字や言葉でのやりとりで
ストレスを感じない社会に
なっていくでしょう。
そういう世の中になってほしい、
という願いも込めて、
この本を紹介させていただきました。
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