ヨジジュクゴン（5）欣喜雀躍

漢字検定準1級に出題される
難しめの四字熟語について、
解説していきます。

今回紹介するのは、こちらの四字熟語です。

欣喜きんき雀躍じゃくやく

意味：非常に喜ぶこと
用例：お金を拾って欣喜雀躍した

いつものように分解して
意味を考えてみましょう。

分解すると、それぞれの意味は
以下のような意味です。

「欣喜」大喜び
「雀躍」小躍りして喜ぶ

なるほど、どちらの熟語も
似たような意味があるんですね。

「大喜び」だけでは足りなくて、
「小躍り」までしています。

どんだけ嬉しいんでしょうか（笑）

さらに熟語を分解してみましょう。

「欣喜」は、
「欣」欣ぶ（よろこぶ）
「喜」喜ぶ（よろこぶ）

似た意味の漢字を重ねた熟語ですね。

「雀躍」は、
「雀」すずめ
「躍」躍る（おどる・はねる）

由来はわかりませんが、
おそらく「雀が跳ねている」のが
喜んでいるように見えるところから
この熟語ができたのではないでしょうか。

以前、紹介した「鳩首凝議」もそうですが、
やはり、この場合も身近な鳥が
熟語に使われているんですね。

ちなみに、用例では、
「お金を拾って」欣喜雀躍していますが、
善良なる市民のみなさんは
ちゃんと届け出ないとダメですよ。

運が良ければ、
「雀」の恩返しならぬ、
持ち主の恩返しがあるかもしれません。

「欣喜雀躍」するとしたら、
そのタイミングですね。

【参考文献】

でる順×分野別 漢検問題集 準1級 新装版

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