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小学生の頃の不思議な体験

※この記事は、
 2021年1月15日に書いた記事に
 加筆修正をしたものです。

映画『死霊館』を観ました。

このシリーズは、
アメリカで心霊研究家として活動していた
ウォーレン夫妻の体験をモチーフにした
ホラー作品です。

私自身、子どもの頃から妖怪が好きで、
超常現象的なものに興味がありました。

▼私が妖怪に興味を持った原点

怖いもの見たさというのもありますが、
私がこの手の話に信憑性を持つのは、
実際に私自身も超常現象を
体験したことがあるからです。

あれは小学校5年生くらいの頃
だったと思います。

ある日の休み時間に
私が自分の席を離れて、
席に戻った時に数人のクラスメイトが
私の席を囲んで何かをしていました。

覗き込むと、
なんと私の鉛筆を使って、
「こっくりさん」的なものを
しているではありませんか。

さすがに、この時の私は怒りました。

前々から親にも
「こっくりさんだけはやるなよ」
と釘を刺されていたからです。

ましてや、なんの断りもなしに、
私の席で私の鉛筆を使って
やっているのですから、
怒るのも無理はありません。

とはいえ、以前から
気になっていたものではありました。

「こっくりさん」は、
きっと人間の無意識の力
みたいなものを利用した遊びなのだろう、

実際に霊と交信できるわけではない、
とは思ってはいても、

実際にはどうなのだろう
と思っていたのです。

この時、クラスメイトの子たちが
この遊びのことを
なんと呼んでいたのか、

名称は忘れてしまったのですが、
「こっくりさん」では
ありませんでした。

しかし、やり方は
こっくりさんにそっくりで、

紙の上に文字と鳥居が書かれていて、
その上に手で支えたペンを置いて、
呪文のようなものを唱える
というものでした。

最初は怒っていた私ですが、
いつの間にか
「一回だけ」という気持ちになり、
この遊びに参加しました。

きっと、呼び名とか、
やり方はいろいろあるのでしょうが、

私がこの時にやったそれは、
男女が一組で片手同士を
机の上で組み合わせ、
(握手するような形)

二人の手の間に
立てかけるようにして
ペンを置きます。

そして、
なんという言葉だったかは
忘れたのですが、
呪文を唱えるんですよね。

そうすると、手の間に置いたペンが
動き出すというのです。

正直言って、半信半疑でした。

「こっくりさん」は
硬貨の上に指を置いた状態なので、
動く理屈はなんとなくわかるのですが、

この時にやったやり方だと、
手の間に立てかけられたペンが
動くはずはないように思えたのです。

ところが、です。

私とペアになった女子が
呪文のようなものを唱え終わると……。

なんと私と彼女の片手同士の間に
立てかけられた鉛筆が
スクッと起き上がり、
くるくると動き始めたのです。

これは今のところ私が
人生の中で、
目に見える形で体験した唯一の
超常現象です。

鉛筆が倒れてしまわないように、
私たちは鉛筆の動く方に
手をずらしながら、
その鉛筆の行方を見守りました。

私の記憶では、
鉛筆は時折、いくつかの文字を
丸く囲みはしたのですが、

文章はおろか、
単語としても成立しないような
意味をなさない文字の羅列しか
でてきませんでした。

その後、何回かこれをやって、
やめたのですが、
直後に一人の女子の具合が悪くなり、
錯乱状態になりました。

「大丈夫か?」と
駆け寄った私たちに
彼女は自分の目や耳を手で覆い、
悲鳴を上げたのですが、

その時の声がいつもと違って、
太いような気がしたのは、
私たちの錯覚だったのでしょうか。

1時間くらいで彼女は回復して、
その後、不吉な出来事は
何も起こらなかったのですが、

「こっくりさん」では、
本当におかしくなってしまう
場合もあると聞いていたので、
とりあえず一安心でした。

とにかく、私はこの時の出来事を
実際に自分の眼で見てしまったから、
この世には科学では解明できないこともある
という考えが拭いきれません。

想像してみてください。

鉛筆がひとりでに起き上がり、
動き出したのです。

「こっくりさん」のような類のものが、
本当に霊と交信している
とまでは言いません。

SF 作品にあるような、
まだ人間が使いきれていない能力が
使われているだけのことなのかもしれません。

▼この作品の主人公は念力で
 物を動かすことができる

でも、そんな体験をしてしまったら、
この世にはフィクションのような
本当の話もある
と信じてしまうのも無理はないです。
(すべてを信じるとまでは言わないけれど)

むしろ、人間が自然現象の
すべてを科学で解明できる
と思い込むのは、

私には人類の思い上がりに過ぎない
と思えて仕方がありません。

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