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学生時代の勉強よりも大人になってからの読書が圧倒的に楽しい理由

※この記事は
 2020年3月12日に書いた記事に
 加筆修正をしたものです。

学生時代は勉強が嫌いでした。

小さな頃から
文字を書くことが好きだったので、

漢字の読み書きだけは割と得意で、
国語はまずまず、
それ以外の主要5教科は
ほとんどが苦手で、

中学時代は
ほとんどが2か3の評価でした。
(1もあったかも……忘れました(^^;)

体を動かすのも
好きではなかったので、
当然体育の評価も低く、

手先が不器用で
図工や家庭科も苦手でした。

唯一、4の評価を
とったことがあるのは、
美術と音楽くらいなので、

まぁ、よく言えば
芸術肌ですかね。(←アホです)

そんな私が主要5教科に
相当する社会、数学、理科の
おもしろさがわかったのは、
30代に入ってからでした。

この中には
今でも人より得意なものは
ありませんし、
今でも特に理数系は苦手です。

しかしながら、
その「おもしろさ」は
着実に私の中で
開拓されつつあります。

「勉強が嫌いだから」
という理由で、
高卒で就職したような私が、

なぜ今さら、
地理、歴史、数学、
科学などの分野に
開眼したのかと言うと、

自分が生きてきた中で
蓄えてきたさまざまな知識が
繋がってきたからです。

20代までの私は
おもにゲーム、映画、音楽、
マンガ、テレビなど、

自分の興味のある分野の本を
常に読んでいました。

30代に突入して間もなく、
仕事に関する勉強を
熱心にした時期があり、

その中で得た知識が
自分の趣味の分野と繋がり、
さらに地理、歴史、数学、科学とも
繋がるようになったんですよね。

そんな経験から私は
「この世に持っていて
 無駄な知識は一つもない」

という確証を得ました。

あらゆる分野は
すべて異なっているように見えますが、
実はかなりの部分が、
なんらかの形で繋がっているんです。

例えば、私は子どもの頃から
ゲームが好きで、

それが転じて、
高校時代~20代前半には
電子音楽(テクノ)に
夢中になりました。

そのため、
世界的にコンピューターの技術を
音楽に取り入れる手法は、

‘70年代から
広く知られるようになったことを
20代の私は知っていました。

私は、本を作る仕事をしているんですが、
30代に突入して間もない頃、
仕事に関する技術史を
調べてみると

印刷業界でも音楽業界と同様に
コンピューターが
取り入れられはじめた時代が
一致していたんですよね。

▲グラフィックデザインの分野も同じ

音楽と印刷は
分野が一見異なるように見えますが、

コンピューターを取り入れることによって、
得られたメリットは
当然のことながら、
多くの部分で一致しているんです。

(オートメーション化、
 数値管理、
 コンピューター独自の質感など)

その後もいろんな本を通して、
多くの産業でコンピューターが
取り入れられた時代が一致していて、

それらが大きな変革を
もたらしたことを知りました。

▲コンピューターそのものの
 歴史を知るにはこの本がオススメ

これはほんの一例で、
本当に世の中には、
横軸で見た時に同じような
構図になっているものが多くあります。

知識が増える度に
「これはあれと似てる」とか
「あれとおんなじだ」という、

本の文章には書かれていない、
自分の頭の中だけでの発見も
倍増していき、

ますます読書が
おもしろくなるんですよね。

これは学生時代の
与えられた教材での
学習だけではなかなか
経験できないことだと思います。

何よりも大人になってからの勉強は、
自分で教材を探すところから
はじめるのが何よりも楽しいんです。

ぜひ、大きめの書店に
足を運んでみてください。

慣れない内は
なかなか自分に合った本が
見つからないかもしれませんが、

数をこなす内に自分の目が
肥えてくるのが実感できるでしょう。

私が色んな分野の本を
読むようになったのは、
30代になってからなので、

そんなことをやり始めて
まだ10年も経っていませんが、
どんな分野でもおもしろい本を
見つける自信があります。

今でも読んだことのない分野の
本は多くあって、
はじめて読む分野の本棚では

もれなく
「こんな本もあるのか!」
という感動を味わっています。

自分で選んできた教材で
好きなことを学べるからこそ、
大人になってからの勉強の方が
楽しいんですよね。

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