社会科の目標を読み解く
はじめに
みなさんは,教科の目標を覚えていますか?「何となくはわかるけど。。。」という人は多いかもしれない。学習指導を進めていく上で学習の目標を明確に押さえていくことは授業をつくる土台となる。また,授業づくりに行き詰まった時に新たな視点を生み出す手立てとなる。本noteで社会科目標について整理していきたい。
小学校学習指導要領社会編によると以下のように示されている。
この中で,①社会的な見方・考え方 ②課題を追求したり解決したりする活動
③公民としての資質・能力の基礎 について整理していきたい。
1 社会的な見方・考え方
「社会的な見方・考え方」とは,社会的事象の意味や意義,特色や相互の関連を考察したり,社会に見られる課題を把握して,その解決に向けて構想したりする際の「視点や方法(考え方)」である。
「社会的な見方・考え方」は,小学校社会科・中学校社会科の各分野の特質に応じた見方・考え方の総称である。小学校社会科においては,「社会的事象の見方・考え方」を働かせ,学ぶことを重視する必要がある。
「社会的事象の見方・考え方」とは,「位置や空間的な広がり、時期や時間の経過、事象や人々の相互関係などに着目して(視点),社会的事象を捉え,比較・分類したり総合したり,地域の人々や国民の生活と関連づけたりすること(方法)」と考えられる。
以上のことからまとめると,以下のようになる
○「社会的な見方・考え方」は中学校社会科を含めた総称である。小学校では,「社会的事象の見方・考え方」という。
○「社会的な見方・考え方」の見方は,位置や空間,時期や時間,相互関係に着目することである。
○「社会的な見方・考え方」の考え方は,共通点を見つける。比較・分類・総合・関連づけるなどする方法で考えたり選択判断したりすることである。
2 課題を追求したり解決したりする活動
小学校社会科においては,学習の問題を追求・解決する活動,すなわち問題解決的な学習過程を充実させることが大切になる。問題解決的な学習とは,以下の流れになる。
①単元などにおける学習問題を設定する
②その問題に解決に向けて諸資料や調査活動などで調べる
③社会的事象の特色や相互の関連,意味を考える。
④社会への関わり方を選択・判断したりして表現する。
⑤社会生活について理解したり,社会への関心を高めたりする学習
学習過程の充実を図る際には,児童が社会的事象から学習問題を見出し,問題解決の見通しをもって他者と協働的に追求し,追求結果を振り返ってまとめたり,新たな問いを見出したりする学習過程などを工夫することが考えられる。
3 公民としての資質・能力
○「広い視野」とは社会的事象を多面的・多角的に考察すること。複数の立場や意見を踏まえて選択・判断すること。
○「グローバル化する国際社会」とは人,もの,資本,情報,技術などが国境を超えて自由に移動したり,組織や企業,国家など様々な集合体の役割が増大していく国際社会を指している。
○「公民としての資質・能力の基礎」は,「知識及び技能」,「思考力・判断力・表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の三つの柱によって育まれる。
おわりに
社会科の目標を読み取ってみていたが非常に難しい。方法論と目標が一緒に書かれている。目標となる文章が長いので理解するのが私には難しかった。目標なのでシンプルに「公民としての資質・能力の基礎を育成する」だけでいいのになあと感じた。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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