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友だちに、絵を描いてもらった話。

「おつかれ〜!かんぱ〜い!」って
ガラスをコツンをぶつけた先にいる相手のこと、
案外じぶんは何も知らないんだよなあ
って最近ふと、思うことがあって。

一緒にお酒を飲んだり、カレーを食べたり、
キャンプに行ったり、仕事を共にしてみたり。

何かを共にしながら過ごす期間は、
その人のことを何となくわかった気になるけど
実際には限定的に切り取った、
その期間だけのその人の一面、
ほんの一部分しか知らなかったりする。

どこで生まれて、どんな子ども時代で、
いまの自分になりうる要因ってどんなことがあって
実はいまこんなことに悩んでるんだ、とか。
何を大事にしていまの人生やってんだ、とか。
ぜんっぜん知らないわけ。

いや、知らなくても全然問題ないんだけど
むしろ、知らないのに仲良いとか素敵なことだけど

今このタイミングで、
「実は知らない」って気づいたことが
じぶんの中で衝撃だったりして。

「ちょっとまってみんなのことめっちゃ聞いてみたい」

ジュワジュワと急に湧いてきた周囲への興味
その気持ちにとりあえず真正面から向き合って
乾杯しながら改めて自己紹介をし合ってみる、
街録チャンネル的サシ飲みが最近のマイブームです。

ほえ〜って目から鱗な話もあれば、
はは〜んって腑に落ちることもあり、

なんていうか、改めてその人を知れるのが
ゲームの2周目的な醍醐味感あって、
超楽しくて、超愛しい時間だったりします。

ほんで今めっちゃボクが聞く視点で言うてますが、
これがわりとお互い様だったりするのよね。

逆に今度は聞かれる側、
話す側の立場からすると気になるのが
ちゃんと話したことなかったけど、伝えてなかったけど、
じぶんはどう見られていて、
どう思われているかってところ。
どの部分が切り取られて、
その人の中にはどんなボクがいるんだろうって。

そんなこと気になりだすと、
「試してみたい!」が閃くわけで
飲みながら話を聞くのもいいけれど、
ちゃんとお金払って
アーティストにひとつの形にしてもらうのも
面白そうだなあって。

そこでやっと文頭に追いつくわけですが、
友だちに、絵を描いてもらった話。

イラストレーターのかおるくんに、
ボクという人間を。

知り合って1年半ぐらい?
今じゃ週一で飲む付き合いになる
かおるくんから見た遠水イッカンな人間像に、
ボク本人の視点から伝える人生の話を混ぜ込んで、
それをイラストレーターとして普段描いている
かおるくんの作品の世界観に落とし込んでつくられるって
どうなっちゃうんだろう、って感じでワクワクして。

マジ想像つかなすぎて、
それを目にできること自体に
すさまじく言葉にしようがない価値がある気がしてたけど、
完成連絡とともに実際に受け取った先日、
家でひとりで開けて、わあああああってなった。

それこそ、
ほえ〜っていう目から鱗でもありながら、
はは〜んって腑に落ちるところもあったりして
なんだろう、いろんな感情混ぜ合わさって、
わあああああってなった。
やさしく、あたたかい気持ちになった。

ちなみにかおるくんの作品にはシリーズものの
主人公として犬とカモが出てくるんだけど、
そんな彼らがコウノトリと出会うところなんだとか。

それを聞いてもう一発嬉しくなって、
くうううう、ってなったのを残したくなって
いま、文字にしてる(仕事も相当たまってるのに)

あとちょっとだけ、余談。
ここ最近、本棚の前で
なぜか無性に気になって
ある漫画を手に取った。

数年前に買ったけど
当時そんなに自分にハマらずに
途中でおいてた「違国日記」って漫画。
今週でじわじわ読み進めて、
7巻まできたかな、バチハマりしてる。
ちょっとだけ本書からセリフを引用する。

——

その人が…どういう人で
何を考えてるかとかは…
生きてたってわかりようもない

(違国日記 / 4巻)

——

あなたがわたしの息苦しさを
理解しないのと同じように
わたしもあなたのさみしさは理解できない
それはあなたと私が別の人間だから
ないがしろにされたと
感じたなら悪かった
だから…歩み寄ろう
わかりあえないのに?
そう わかり合えないから

(違国日記 / 3巻)

——

そんな言葉が溢れる漫画を読んでることも
「実は知らない」に不意に気づいたことも
街録チャンネル的サシ飲みをしてることも
かおるくんにイラストをお願いしたことも
そんな出来事を言葉に残そうとすることも

人として、なにかしらに
歩み寄ろうとしてるのかもしれないな

漫画からは、なにかしらいつも
ヒントが貰えちゃうからありがたい

でもそれは、漫画だけじゃなくて
人からもそうだったりして

事実は小説よりも奇なりのオンパレードな世の中、
人の数だけ信じられない数のドラマで溢れてるもんです
「もしよければ、これを読んでくれてる
あなたの人生の話も聞かせてほしいなあ」
とかボクは、ひそやかに思ってます。いつでも。

要は、こんなに長々書いたけど
「飲みに行こうぜ」っていう話でした。ふふふ

illustration by @kaoru__sato
#違国日記
#イッカンオススメノ一巻


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