犬塚堯ノート(草稿)

犬のポメラニアンとコーギーを掛け合わせた犬がハシビロコウのぬいぐるみを齧り破壊する動画を見た私はハシビロコウと言う鳥が何なのかよくわからないそれは見たことがないというわけではなく何を考えているのかよくわからないということであり犬も、何を考えているかわからないところがあったがハシビロコウよりはマシであるし、この犬塚堯という詩人についてもよくわからないことが多くそれゆえ「堯」の字の、「土」が重なったかたちにはあざとさも感じるのだがそれは漢字についての文句でありこの犬塚という詩人についての文句ではない
「肉の上に肉/草の上に草/海の上に海」(「PROMETHEUS」『南極』から)「ああ、鵞鳥は水に身を投げる!」という衝撃的(?)な「草の上」(三好達治)の詩も、合唱曲になっているから知ったのでもともと私は文学の人ではないから音楽の人なのでガチョウ観察に外に出たことはないし、川の中州にキジが走っているのを車から見たくらいで鳥は、案外走るのだということ

福田若之『自生地』をめくりながらこの紙の質感は学校で配られるわら半紙みたいだと思う「幽霊の最後は橇が燃えている」(『自生地』から)、沖田修一の『南極料理人』にそんなシーンはなかったがソリが燃えてしまっては困る、現代詩文庫は新書と大体同じくらいのサイズ感なので持ち運びやすいからひっそりとナイフを忍ばせておくかのように『犬塚堯詩集』をカバンに忍ばせておくと、いい
花粉がひどい
タイトルは平田オリザ『東京ノート』から

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