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コンテンツのグローバル戦略から考える2019年の新日本プロレスと1982年組の爆発

今回も前回に引き続き、新日本プロレスの動きの予想投稿になります。


今回はビジネス視点で予想と妄想

前回は4強を中心とした選手を軸に予想と妄想を書きましたが、今回はビジネス視点から深掘りしたいと思います。

ビジネス視点で考えるヒントになるのが、手前味噌ですが、日本経済新聞社で行われた新日本プロレスのメイ社長による「グローバル戦略セミナー」です。

どのパートの興味深く、とても勉強になったのですが、今回は、

日本らしさに誇りを持て

という部分を軸に考えたいと思います。

グローバルに出る時に消してはいけない日本らしさ

グローバルに進出というとついつい欧米風にしようとしたり、日本感を消そうとしたり考えがちですが、むしろ逆という話です。

メイ社長のお話だけでなく、先日ビジネス英会話の先生からも日本企業はグローバルに出るときは、日本らしさを残した方が成功するのではないか?と言われたことがありました。

つまり、メイ社長も新日本プロレスというコンテンツをグローバルに展開していく中で「日本らしさ」にはこだわりを持ち続けていくと考えられます。

新日本プロレスの日本らしさとは

新日本プロレスは、全日本プロレスよりも先に日本人同士の試合を解禁して、著名な外国人選手に頼らず、日本人選手を中心に盛り上げてきた歴史があります。

その伝統は今も大きくは変わっていませんが、やはり近年外国人選手比率は高まっています。

そして、IWGPヘビーとIWGPインターコンチという、新日本プロレスのベルトの中でも特に重みのある2つのベルトは、どちらもケニー選手とジェリコ選手というカナダ人が保持しています。

日本人選手が勝って活躍することだけが、新日本プロレスのプロレスらしさではないと思いますが、やはり日本人選手が中心にいないのは、日本らしさは弱くなり、海外の他の団体との差別化も弱くなる可能性があります。

興行と配信のグローバル市場展開と外国人選手の活躍

大阪城ホールで、ケニー選手がIWGPヘビーを戴冠し、メイ社長が就任発表した時のゲスト解説は蝶野さんでした。

そして、外国人オンパレードで日本人がいないのは寂しいな。とコメントしていたことが印象的でした。

外国人選手がトップであることを否定してるわけではないと思いますが、素朴な感想であり、国内ファンも海外の新日本プロレスファンも感じた印象かもしれません。

ケニー選手戴冠以降、アメリカを中心とした海外での興行が増え、動画配信の新日本プロレスワールドでも、英語翻訳ものが次々と配信されて、わかりやすくグローバル市場へ舵を切った印象もありました。

2019.1.4は日本人vs外国人が目立つ

そんな展開の中、開催される来年の1.4のビッグマッチ。なんと現在発表されているヘビー級のシングルマッチカード全てが外国人選手vs日本人選手の構図。

往年の全日本プロレスのような状態ですが、これは外国人選手が目立っていた2018年を日本人選手が、オセロの色を変えていくように、一気に塗りつぶし返る好機とも考えられます。

2018年の海外推しは1つの壮大な伏戦!?

2018年は出来るだけ海外向けに新日本プロレスの外国人選手を前面に押し出して、知名度と彼らのすごさを知らしめた後、そんなすごい外国人選手を華麗に倒してしまう日本人選手が新日本プロレスにはたくさんいるんだぞ!とアピールする場なのではないかという予感もあります。

内藤選手は「国内軽視だ!」と本音とポジショントークを混じえ新日本プロレスのやり方に抗議をしていましたが、そんな国内や日本人選手の軽視は、このオセロの逆転1.4への壮大な付戦だったのかもしれません。

1982年組の爆発なるか!?

グローバル展開で重要な「日本らしさ」をアピールする絶好の機会となりそうな1.4。全ての選手が例え勝てなくても善戦をすれば世界に日本人選手をさらに発信できることは間違いありません。

そんな中、日本人選手の台風の目になることが期待されるのが、「国内軽視」を批判した内藤選手を含む1982年世代です。

ジュニアの石森選手、鷹木選手
ヘビーの内藤選手、飯伏選手

この同じ学年のメンバーの活躍は大注目です。37歳になるこのメンバーは、まさにアブラがのりきった世代とも言えます。

このメンバーの面白いところは、同学年というだけでなく、それぞれが日本を代表する異なる団体でメインキャリアを積んできたことにもあります。

新日本プロレス 内藤選手
ドラゴンゲート 鷹木選手
NOAH 石森選手
DDT 飯伏選手

新日本プロレスに留まらない、まさに日本のプロレスらしさが詰まった日本人選手の4人と言えると思います。2019年は、この4選手の活躍によって、日本らしさを持った新日本プロレスが世界中で爆発することを期待するばかりです。

日本らしさをもった外国人選手の活躍も、もちろん期待!

ここまで書いてしまうと外国人選手がなんとなく全部ヒールで日本らしさを奪うみたいな雰囲気になってしまいましたが、日本のリングでキャリアを積んできた外国人選手も海外の団体にはない日本らしさであると思いますし、個人的にも好きな選手はたくさんいて応援していきたいと思います。

また柴田選手率いるロサンゼルス道場からも、これからは新日本プロレスらしさ、日本らしさをもった外国人選手が多く産まれて活躍していくと思います。


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