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リンパ浮腫になった…

抗がん剤治療3回目で、手の甲が浮腫んだ。

私は左胸全摘の際にリンパ郭清(多分、半分くらいリンパを取っている)を行っていて、手術後に理学療法士さんからリンパ浮腫予防の説明があった。

リュックは止めたほうがいいとか、左手で荷物を持たないほうがいいとか、蚊に刺されない、怪我をしない、日に焼けない、など、え、日常生活でそんなの無理じゃない?っていう、私にとって衝撃的な内容。頭の中で左腕に纏わるあらゆる日常シーンが思い浮かぶ。しかも、リンパ浮腫は発症すると一生付き合って行かなくちゃならない。リンパ浮腫になる人は5人に一人とか、一生で考えれば半分くらいかも、と言われた。とにかく、予防することが大事、とのこと。

手術後から左腕の違和感はあったので、予防の為の腕を動かす運動やリンパの流れを良くするリンパドナージュは、ほぼ毎日欠かさず行った。3回目の抗がん剤治療の時に手の甲に浮腫みが出たが、これはきっと抗がん剤の副作用のせい、と自分に言い聞かせた。4回目の抗がん剤治療日には浮腫みが取れたのだけど、念のため主治医の先生に報告すると、リンパ浮腫専門の病院を紹介してくれた。乳腺外科でも診てはくれるんだけど、それほど専門的にやっている訳じゃないから、という理由だった。

結局、手の甲の浮腫みは4回目の治療ですぐに元通り。今度は元に戻らないし、手の平にも赤く痛みが出る。それでも右手の平も赤く痛みが出ていたし、抗がん剤の副作用が影響していて、左のリンパ浮腫発生にはまだならないと、思い込みたかった。けれども、腕全般のあちこちの筋が触ると痛むようになって、いよいよ誤魔化しが効かない。親指、人差し指まで浮腫み始めた。リンパ浮腫…だよね、これ。

対策として、リンパドナージュは勿論、腕やリンパの流れを良くする動きをしたり、ウォーキングで手をぶんぶん振ってみたりもしたけれど、結果、手を上げ続けるというのが一番の緩和策だった。だけどね、一日中、手を上げ続ける、なんて出来ない訳です。しかも手を上げ続けること15分とかで、やっとグー・パーして浮腫みが楽になるくらいで、30分は上げ続けないと手の皺というか血管が浮き出てこない。しかもこの時点で、完全に元には戻っていない。しかも、腕を下げると緩やかに浮腫んでくる。何だか砂時計を思い起こさせる。砂時計は「ひっくり返さないと砂が落ちない」、リンパは「手を上げないとリンパが上手く流れない」。

取りあえず運動は続けて、夜は腕をしっかり上げて寝て(夜が最も浮腫む)、専門の病院を予約する。出費がかさんで泣きそうだけど、希望を持って、いざ出陣。

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