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インド・デリー生活の魅力

नमस्ते!

ナマステ!

今日は私が9ヶ月間住んだデリーについて書きたいと思います!
*2016-2019年の間の経験を元に書いています。

デリーでのガネーシャ生誕祭

デリーについて


デリーの面積は東京都よりも小さいけど、
住んでる人口は東京都よりも多い。

2023年のデータによると
その人口はなんと、3200万人!
大大大都市です。

実はインド人のデリーに対するイメージはあまり良くありません。

デリーの人はヒンディー語と英語がゴチャ混ぜで彼らの話すヒンディー語はめちゃくちゃだとか、デリーには人を騙す人や悪さをする人がたくさんいるとか、治安が悪いとか、、、。


以上はデリー以外に住むインドの方から言われたことです。南の方からは特に嫌煙される都市。笑

実際デリーって・・・

大きなゴミ山(想像を絶する大きさ)がいくつもあるし、きれいな通りもあればゴミだらけの通りもあるし、レイプ事件多発してるし、

砂埃がすごくて部屋がすぐに汚くなるし、
冬は大気汚染が上海レベルでやばくて何も見えないし、バスや電車で1日に1回はケンカ(張り手アリ笑)を見るし

貧富の差が顕著すぎるし、
学校の先生まで時間を守ってくれないし、

え、、そんなデリーの魅力って、、

あるの?



はい、あります!!!

約1年暮らし、私のホストファミリーも住んでいるデリーは私にとって第二の家。行く度に安心するし心地いい。

そんなデリーの魅力を紹介します。


デリーの魅力

①交通アクセスの良さ


当たり前ですが、飛行機は国内線・国際線ともにビュンビュン。

鉄道の駅もたくさんありバスもたくさん出ているので、デリーからインド中どこへでも行けます。私は留学中の9ヶ月間に5回程、旅行に行きました!

インドの鉄道駅


デリー内の移動もとても便利。
東京メトロのようなデリーメトロ路線バスもたくさんあって、安価な交通手段がいっぱい。

メトロは近年発達がすごく、以前あったラインが新たなラインと繋がり、より色々な場所へのアクセスがしやすくなっています。なにより、きれいで快適です。


タクシーもOla CabとかUberのアプリを入れておけば、必要なときに呼んで、すぐに来てくれる。

サイクルリキシャやオートリキシャがあるので道がわからない時や、近場の移動とかめちゃ便利です。運賃は交渉性なので慣れが必要ではありますが。

私は住んでいたエリアでリキシャのおじさんと顔見知りになり、よくそのおじさんのリキシャで帰宅していました。

こないだ久しぶりにデリーを訪れたら、なんと何年振りかの再会。覚えていてくれて、「久しぶりに来たね」と声をかけてくれました。

嬉しかったな~。

サイクルリキシャのおじさん


そんなこんなで、
このオートやリキシャの短距離移動の便利さに慣れてしまった私は帰国後にけっこう不便さを感じました。笑


②生活費が安い


抑えようと思えばいくらでも抑えられます。

これはデリーに限らずだけど、家賃も安いし食べ物も交通費も通信費も安い。(でも最近物価かなり上昇しているようです)

私が当時暮らしていたアパートは、
家具付きで家賃11000ルピー。

電気代月400-600ルピー
水道代400ルピー
通信費800ルピー

当時唯一日本より高いものといったらトイレットペーパーくらいでした。

インド生活でかかる費用について、詳しくはこちらへ↓


③インド文化と触れ合う機会の多さ


私、インドの古典舞踊を見るのが好きなんです。

デリーでは毎晩のように、
India Habitate CetreやIndia International Centreなどで踊りやインド音楽のプログラムが行われ、それが皆に開かれていました。

つまり、予約なし、no chargeで本場の踊りが見れる!

カタックやオディッシー、クチプリ、バラタナーティヤムなどなど。

初めて舞踊を見たのはオディッシーでした。本当に本当に綺麗で、美しくて、感動の涙が止まらなかったなあ。


インド舞踊の独特でなめらか、繊細かつ力強い動き。それがものすごく綺麗で。踊りでそれだけのインパクトがあるって本当にすごいと思う!

初めて生で見たときのOdissi.


また、デリーにはインド中そして世界中から人が集まっているので、色んな宗教の人たちがいます。

私の住んでいたエリアは、家から半径約100メートル以内に、なんと5つの宗教施設がありました。

イスラム教のモスク
ヒンドゥー教のお寺
シク教のグルドゥワーラー(シク教の寺院)
キリスト教の教会
タイ仏教のお寺

このような環境の中に住めたことは、
宗教、また宗教の元形成されるコミュニティや文化を学ぶいい機会になりました。

④観光・買い物スポット


デリーだけでも世界遺産や観光名所は数多く存在します。美術館や博物館もたくさん。


また、デリーには広くてきれいな公園がたくさんあって、エクササイズなどにもオススメ。朝からたくさんの大人たちがエクササイズやヨガに励んでいます。

日本の禁止表示だらけの公園と違い、デリーの公園は老若男女問わず、市民の憩いの場となっています。私もインドのお父さんに連れられ何度か、公園のヨガ教室へ行きました。


そして、ショッピングスポット。

いろんな食材やお店が集まるI.N.A.マーケット。お気に入りのDVDショップがあり、そこでよくボリウッド映画のDVDやCDを買ってました。

その道路を挟んだ反対側には、
インドのお土産や各地の食べ物がたくさん集まるDilli Haat。


安価なインド服やおしゃれなアクセサリー、サンダルを買うなら、Lajpath NagarKarol Bagh MarketSarojini Nagarなど。


ちょっとモダンでおしゃれなカフェ, バーや雑貨屋さんが集まる、Mehar Chand MarketKhaan MarketHauz Khaas Village

高級ブランドや欧米ファストファッションや国内外の食材、高級レストラン、ファスフードなど全てのものが集まるのは大きなショッピングモール。デリーに何箇所かあります。

このように、買い物スポット満載なデリー。
所狭しとお店が並ぶマーケットは眺めているだけでも楽しいです。

全てはメトロで繋がってアクセス良好なので、
ショッピングには飽きないと思います。

⑤実は思いやり、あるよ


親切で思いやりのある日本人。
なんて国内外では言われているけど、実際そうなの?どうなの?って思うようなシーンを日々目にする日々。


そんなこと全然言われないインド人に
私は何度助けてもらったことか。


ホストファミリーのお姉さんの子供を抱いていて、車のドアが開けられなかった時、通りすがりの人が何も言わずにスッとドアの開閉をしてくれたこと

メトロの中でさっと席を譲ってくれたこと。

電車でバイト先に向かう途中、眠くてウトウトしてたらとなりに座ってた女性が「どこへ行くの?その駅に着く時に起こしてあげるから寝てて大丈夫よ」、と言ってくれたこと。


駅で切符の券売機を探していたら「何かトラブルでもあった?大丈夫?」と声をかけてくれた人。

知らない人同士でも、その場限りだとしても声を掛け合ったり、助け合ったりする場面を見ることも多くあります。


ひとつひとつはほんの小さなことだけど、
その多くの日本人ができない小さな優しさに、
デリーではたくさん触れた気がします。

当たり前に、スッと行動できる彼らを尊敬するし、私もそうでありたいと思うのでした。


⑥お祭り目白押し


ヒンドゥー、シク、ムスリム、、色んな宗教の人が混在するこの街では、

宗教ごとのお祭りが
1年を通してたっくさん!見られます!!


毎年毎年だったら飽きるかもしれませんが
私にとってほとんどすべての事が初めてだったのでできるだけ全部のお祭りを見よう!と思い、

イスラム教のお祭りの日にはモスクやムスリム居住地区に行ったり、ヒンドゥー教のお祭りはインド人に混ざって一緒にお祝いしたり。

全力で楽しみました。

日本にないようなお祭りがたくさんで、全てが新鮮で面白かったです。

ホーリー
ドゥルガープージャーのお祈り
ダシェーラー。悪魔のはりぼて


⑦人との距離が近い

これを魅力ととるかどうかは人によるかもしれない。でも私はこの、人との距離感がすごく好きでした。

ヒンディー語を話せたのも1つの大きな要因だと思います。というか、この人との距離の近さがヒンディー語上達の鍵になったのかも!


人との距離近エピソードをご紹介。

・お店の人とすぐ仲良くなる

家の近くのマーケットで、バイトや運動に必要な服を買っていた洋服店。
お店のお兄さんとすぐに仲良くなり、行くと必ずイスを出してくれておしゃべりしたり、ときにはモモ(チベット料理の餃子みたいなもの)をおごってくれたり、お昼のカレーのチャパティを一緒に食べたりしました。

毎日新聞を買ってたお店のお兄さんとはすぐに顔なじみになりました。


よくチャイを飲んでたお店では、お店のおじさんとおばさんとそのペットとも仲良くなりました。

おばさんの作ってくれたダールとチャパティをお昼にご馳走になったこともあったし、帰国前最後にお店に寄った時は、チャイをご馳走してくれた。


初めて会う人と接するときも、年上の人と接するときも、日本人とは全く違う感覚。。


それが何かといったら
壁をあまり感じないことだと思う。

みんながそのまま素のままで生きてる感じ。


ヒンディー語は、目上の人を敬う言葉遣いはあるけど、基本的に日本語よりは砕けています。
あまり言葉を選ぶ必要がないから、すごく話しやすいんです。

電車やバスなどで隣り合った人と会話が生まれることも珍しいことではありません。

近隣の人や大家ともめたりすることもあったけど、それができたのはやっぱりここがインドで、おかしいことはおかしいと言葉で表現して、ぶつかり合うことを恐れていないからなのかもしれない。

インドから日本へ帰国すると、毎回、なんだか心がぽっかりするような感覚があります。気軽にポッとコミュニケーションの取れない寂しさ。

一番恋しくなるのは、このなんでもない日常の中に当たり前に存在していた人とのコミュニケーションなのです。


まとめ


デリーでの生活は喜怒哀楽に溢れていました。

エネルギーを使う毎日ではあったけど、だからこそ、何か新しい発見があったり、毎日が面白かったり。日本で普通に生活しててそういう感触ってあまりないと思います。


そんなデリーでの9ヶ月間の留学生活、飽きることなく充分に楽しみました。またインドで暮らしてみたいです。


思いつく限り、デリーの魅力をあげてみましたがみなさん魅力を感じていただけましたか??


インドに行かれる際はぜひ、心をオープンに!
色々な面を楽しんでみてください。


それでは!

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