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0:男もすなる日記といふものを

女もしてみむとてするなり


と書いてあるのは、有名な土佐日記。作者は男だけど、女のふりをして書いたんじゃなかったかな。かな文字で。そんな設定もなにやら面白い。

心の吐き出しノート

友人から教えてもらって、最近よく読んでいるのは泉谷閑示さんという精神科医の本。『「普通がいい」という病』という本が一冊目だったが、心と頭と身体の関係をとても分かりやすく、かつ現代社会への問題提起と合わせて優しい言葉で解説している。

その中で登場するのが「心の吐き出しノート」という存在。私たちの心の中を「感情の井戸」という表現で説明し、奥底にたまった過去の怒りや哀しみをそのまま表に出しては、人間関係が壊れてしまう。さりとて、そのまま我慢するのは、いつか壊れてしまう。
その1つとして、自分の感情を外に文字として出していく「心の吐き出しノート」を作ることを推奨している。

モヤモヤ思っていることを、そのままにしておくのではなく、文字にして記録するということで、個人的には感情のお焚き上げができるのではないのかなと思った。

おとなになればなるほど、
言いたいことを言うタイミングがわからなくなった

私はいま、45歳。福祉関係の仕事をしており、職場では管理職。30名近いチームをまとめている。20代の頃からチームのリーダー的な立場にいることが多く、それは私自身がどこの場でも誰がいようとも、はっきりと意見を言う性格だったから「言ったやつが責任を取れ」という風土の中で自然とそういう立場になっていった。

年を取り、色々な状況にある人の気持ちや立場を理解するようになるにつれ(暴れん坊もオトナになる)、これを言ったら相手はどう思うだろうかというフィルターがかかるようになった。当たり前の話だが。

さらに追い打ちをかけるように、年齢を重ねるたびに言われ続けるのは「黙っていてもこわい、口を開けば開くでこわい」という私の雰囲気も影響しているようだ。

徐々に言いたいことは心の奥底にズブズブと沈め、怒りたいことも怒らず、会議のときの発言すら一呼吸置くようになった。もちろん、これによって良いこともあった(特に出世的には)。が、失ったことも多かった。

「自分は何者か」ということをクソ真面目に色々考えたい

女45にして、いまさらの自分探しの旅だが、発達的にもちょうど「中年の危機」を迎えるタイミング。ここでしっかり悩んだほうが良いと思ってnoteに登録をしてみた。

私の「心の吐き出しノート」はゆるやかな繋がりのあるSNSの中にぷかぷかと浮かびながら、ああでもないこうでもないという言葉をネット空間につぶやいてみたいと思った。

自由に心のままに書く、しかも誰かが見ている空間で。それでも自由でいられるかどうか…いろいろと考えながら、素直な気持ちを書いていきたい。

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