2:「わたし」をかんがえる
「わたし」を説明するのは骨が折れる
わたしは福祉の仕事をしていて、朝から晩までひたすら目の前に来る人の生き様や人生や、社会に対しての不満ややり場のない怒りをただ聞いている。いや、まぁ、ただ聞いているだけでもないけど。8割は聞くようにしている。
話をする人は、今まで心の中に溜めていたことを話すので、思ったことと違う表現をしてしまったり、伝えたいことがなかなか言葉にならなかったりと、まさに四苦八苦の思いで話してくれる。
よく、福祉の現場で「話がコロコロ変わる人」とか「嘘をつ