ある日言葉の雨が降った
それは三日三晩にわたって続いた
雨は洪水になり街を飲み込んだ
水道は止まった
天然水は売り切れた
人々は 喉が渇いた と言って
ほかの街へ移っていった
私はただ黙々と
雨水を濾過していた
ひとつひとつ 宝探しをするように
果てしない孤独の中で

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