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自然写真家より・今の写真にはパソコン技術が必需品・2

デジタル写真には正解がない・・

前回お見せしたポジ写真は、だれが見ても色合いに違いはありません。
それに引き換え、デジタル写真は、その人が使用するパソコンの設定によって色が違って見えます。その意味では、自分の撮った写真の「正解」がありません。自分では、この色で良いと思ってデータを送ってみても、人によっては、少し赤味がかっているとか、色味が違って見えているかもしれませんし、少し暗いとか明るいとか、自分とは違った見え方をしているかもしれません。
それでも、自分の写真ですから自分なりの「正解」を自分のパソコンで作り上げていくことになります。

自分なりの正解づくりの簡単な例

キタテハがフジバカマの蜜を吸っている写真です

キタテハのアップ

1の写真がオリジナル写真
2の写真は1の写真をただ明るくした写真
3の写真は2の写真の色温度を下げた(6300→4500)写真
2の写真より赤味が減少したのがわかりますか?
この後、シャドー部や彩度などの調整をして自分なりの正解写真を作っていくことになります。

色調整はRAWデータですること

上記のような色調整は、RAWデータでしていきます。RAWデータは、どれだけ調整しても、jpgで保存する場合、画像が劣化することがありません。
仮に、jpgデータを、同様に調整して保存すると、保存するたびに画像が劣化していきます。
パソコンや、スマホの画面だけで写真を楽しむのであれば、jpgで調整しても問題ないでしょうが、将来、紙媒体で使用したいのであれば、RAWデータで撮影しておくことをお勧めします。

パソコン作業の腕前が、仕上がりを決めていく・・

カメラの進歩で、今やだれが撮っても、それなりに素敵な写真が撮れるようになりました。ある意味、同じ場所で同じ写真を撮ったとすれば、完成写真の違いは、パソコン調整力の違いによることになります。
明るさ、コントラストといった、聞き慣れた機能の調整は、そう難しくないでしょう。
色温度、ハイライト、シャドー、彩度など、調整の分かりにくいものがあれば、検索サイトで調べたりして、覚えていくと良いと思います。
フィルムカメラ時代は、カメラの腕前と感性で、他者との違いが出ましたが、残念ながら、現在は、カメラの腕前2、感性が4、パソコン作業が4といった感じになりました。


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