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恋人に親を求めること(エヴァネタバレ)

※注意 この記事はシンエヴァのネタバレを含みます。嫌な方は閲覧をお控えください。






今更ながらシンエヴァの感想&ネタバレについて語ろうと思います。
まず「川原ってアニメ見るの?」って話なんですが、昔はガチガチのオタクでした(家にフィギュアとか並べてる系の)

エヴァンゲリオンに関しては、中学生の時からレンタル屋でアニメを借りてみたり、漫画版も読んでました。当時の推しはレイでした。
新劇場版に関しても、全部視聴していました。
「新エヴァが完結するまで死ねない」
という意味の分からない誓いを立ててました(完結しても生きろよって話なんですが)

シンエヴァの内容に話を戻すワケなんですが。
新劇場版シリーズで一番好きなキャラクターは真希波・マリ・イラストリアス(新劇場版の破から登場する新キャラクター)なんです。
そもそも私が「眼鏡っ子が好き」という外見的な動機もあったんですが、一番はあの鬱屈としたエヴァの世界観の中で、唯一明るく前向きな思考を持ち常に飄々としていて、自分に無いものを持っている点にマリに対してとても魅力を感じました。

最大のネタバレとしては、色々議論されているマリエンドでしょうか。
今までシンジと結ばれるのはアスカと思っているファンが多いにも関わらず、新キャラのマリがヒロインポジションになりシンジと結ばれる描写があった、というオチになりましたね。
これに対しては制作会社側に誹謗中傷などがあったらしいですが(実際公式で誹謗中傷に対する抗議文を発表している)、私はイチエヴァファンとして
「あの終わり方で良かった」
と思っています。

それは何故か。劇中の話になるのですが、アスカがマリに言った台詞に納得がいきました。
「ガキに必要なのは恋人じゃなくて母親」
これがマリエンドの鍵だったのでは、と自分なりに解釈しました。
旧エヴァから見てるファンは、「シンジはアスカと結ばれるだろう」という期待を抱いた人は多いと思います。実際私も旧エヴァから見ていたのでそう思っていました。
しかし例のアスカの「ガキに必要なのは〜」の台詞や、シンジとアスカは共通して恋人に対して『親のような役割』を求めていることから、シンジとアスカが結ばれるには無理があったのでは、と個人的に思いました。
そして、『母親』でもあり『恋人』にもなれる総合的に人間として成熟しているマリが、父親と向き合い和解して大人になるまでのシンジを見守り続け、『母親』の役目を終えて『恋人』になれたのではないかと思います(色んな考察はされているのですが、あくまで私の個人的な感想です)

そしてこれはエヴァではなく私個人の話ですが。
私自身、正直に言うとアスカと似たような考えで、恋人に『父親』を求めているタイプだと思っています。
しかし実際お付き合いした男性からは、私に『母親』を求めてくる人が多かったと思います(決して数多くの男性と付き合ったワケではないのですが)
私個人としても、恋人に『母親』を求めてる男性と『父親』を求めてる女性は相性があまり良くないなと感じています。お互いが親を求めていては、恋人関係は破綻すると思うのです。
一番理想的なのは恋人に親の役割など求めず、互いに自立して相手を一人の人間として尊重することなのです。自分にも言えることなんですが。

自分のこういった経緯や恋愛に対する価値観から、私としてはマリエンドは良い終わり方だったのではないかと思います。
ありがとう、エヴァンゲリオン。

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