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あいの里でヤジを飛ばせ! 熟年恋愛が面白い。

Netflixの恋愛リアリティショー、「あいの里」がついに最終回を迎えた。

どういう話かといえば、田舎の古民家で、三十五歳以上の男女が共同生活を営むっていうテラスハウス的な奴なんですよ。

これまであんまり恋愛リアリティショーというのを観てなかったのですよ。
どうせ、、やらせだろって思っていたから。
「あいのり」や「バチェラー」なんかの出演者は、どうせ芸能活動のきっかけにするんだろ、とかそういう冷ややかなキモチもあった。

でも、そういう「裏話」みたいなものがあろうが、なかろうか、演出だろうか、リアルだろうが、どうでも良くなるほど、がっつりハマってしまった。
今回、是非見てほしいポイントをまとめてみた。

理由1 『おっさんあるある』なことをしたら、異性にどんなふうに見られるのか勉強になる


じょにぃという60歳の心理学者をやっている男性出演者がいます。
この方、知識を活かして、最初は女性陣の悩みなんかに寄り添ったりして、好感も高いわけ。フロイトがどうとか、豆知識も話したりして。
だけど、みんなが感心し始めたら、もう教えたがりの部分が止まらないんですよ。
もう説明とかいいよ、って雰囲気なのに講義しちゃう。
この辺がおっさんにありがちなミスで、おっさんである俺なんかは「あっ、気をつけよ・・・」って静かに目をつぶったよね。

このじょにぃ と ハリウッド(50代俳優)という男性二人が、とある、くっだらない理由で喧嘩をするんですが、それも注目です。
周りからしたらどうでもいいのに、重大なこととしてみんなの前で言い合いするんですよ。
観ていて恥ずかしさで耳が赤くなる。
共感性羞恥を煽ってくれるんですね。
ちなみに、うちの親父(65歳)がこの前、母にブチ切れたのも、桜を見せに母をドライブに連れて行ったのに、母の反応がイマイチだったから。

くだらないでしょー。

まあ、ちょっと違うけど、おっさんがくだらないことで起こる姿は恥ずかしいってこと。
とにかく、ヤバいおっさんにならないために、必見であります。

もう一人、女性がみんな自分のことを好きだと勘違いしているアンチョビという男性も出てくるんですが、流石に、この人はヤラセやろ・・・そんな奴おる?って思ったけれど、彼は俳優志望とかじゃなくて、普段、イタリア料理のシェフをやっているみたいなんですね。
演じている可能性もあるけど、もしかしたら本当に痛い人なのかもしれないとも思っていて。
でも、その「痛さ」が見ているうちに、「ああ、愛おしいキャラだな」ってなっている自分に気づくんですわ。
彼は結構いい人で料理もみんなに振る舞うし、掃除もしっかりするし、恋愛はうまくいかないけど、いいスパイスになっている人物なんですよね。ちょっと女性が優しく話してくれたから、好きなのかもしれないと舞い上がっている友達とかも僕の周りにリアルにいるし。
褒め言葉=好意ではないのです。残念ながら。

理由2   年をとっても、好きな人ができると顔つきが変わる。

とっちゃん、という女性が出てくるのですが、彼女も好きな人ができてから、顔つきがどんどん変わって素敵になっていくんですよね。
通して番組をみると、彼女は恋に対して、結構ガンガン攻めていくタイプの女性なんですよ。
年下だろうとなんだろうとお構いなし。
シングルマザーで年上なら、結構臆してしまう人もいるじゃないですか。
そういうの考えずに、好きなら攻めていくのは爽やかで良かったな。
最終的に、とっちゃんがどうなるのかは、是非、見ていてほしいと思う。
四十代シングルマザーの方も、行動次第で勇気をもらえると思う!

理由3   ワケありの人たちが、自分たちの傷をいつ相手に伝えるのかが参考になる

メンバーにもバツイチだけじゃなく、いろんなワケありの人たちが出てくるのです。
ハリウッド、じょにぃ、アンチョビのような濃すぎるキャラだけじゃなく、イケメン枠もいます。
たあ坊という35歳の青年実業家。
なんと彼は、彼女がしばらくいないと告白します。
彼女はいないけど、遊んでいたんじゃない? とスタジオのベッキーたちも鋭いツッコミをするのだけど、俺もそうだとは思う。
ただ、イケメンでも結婚できなかった理由というのは、それなりに納得できる背景があるのです。
ここでは語りませんが「これは、女性は悩むかもしれない」と思うようなもの。
彼はとある女性に恋をして、その事情をいつ「告白」するのかというのがキモでもあります。人は好きな人にはあまり話したくないネガティブな事情があったら、どんなタイミングでそれを話せばいいのでしょう? 「なるほどな」と思うタイミングで彼も告白します。

奥さんが死別している男性も後半には出てきますが、彼も亡くなった奥さんについて好きな人に話す時があります。
ただ、それはベストなタイミングだったのか。
まだちょっと早かったんじゃないか。
秘密を聞く女性の横顔を見ながら思うわけです。
自分じゃないからこそ、無責任に「おいっ、大丈夫か、それ今ぶち込んで!」とかテレビを見ながら叫ぶことで楽しめます。


そんなわけで叫んだり、応援したくなったり、ヤキモキしたりは「あいのり」「バチェラー」などではありますが、
「いや、お前、それ今いうタイミングじゃないだろ!」「おじさん、焦りすぎ!周りを見て!」とやじを飛ばしたくなるのは「あいの里」が唯一ではないかと。みんな、叫ぼう!

Netflix、ドラマもバラエティーも大好きなので観ている方、仲良くしてくださいね!



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