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日本も捨てたもんじゃない。僕が10代に感じる『希望』

代表の池内です。

職業柄、僕は「持続可能性」「環境」「オーガニック」といったキーワードに関するイベントで話をする機会がありますが、その際、よくいただく質問がこちらです。

「日本人の環境に対する意識を変えるためには、どうすればいいでしょうか?」

海外に比べて環境への意識が低いと言われる日本。この質問は、どこでも聞かれる定番のものになりつつありますが、最近の僕は決まってこう答えます。

「今の10代の環境への意識や行動力は本当にスゴい。僕は彼らが日本を変えてくれると期待しています」

なんだか投げやりな回答のように聞こえるかもしれません(笑)。

でも、若い人たちと実際に話をしたり、活動の内容を聞くと、実に驚かされることばかりです。「日本も捨てたもんじゃない」と、彼らに希望を感じるのです。

僕が、それをまざまざと感じたのは、昨年2月に参加した全国高校生MY PROJECT AWARD2019関西大会でした。

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(▲)「マイプロジェクト」のWebサイトより。

このコンテストでは、全国から参加している高校生が、自分たちが行なっているプロジェクトの内容を発表します。僕は審査員のひとりとして、みんなの発表を聞いていたんですが、まぁ…その内容に驚くことばかり……。

住んでいる地域の伝統品や自然を守るものから、ジェンダーレスに関するプロジェクトもあれば、海外の貧民街で性教育をするプロジェクトがあったり。発表内容を聞いて、「君たち、本当に高校生だよね?」と目を疑いました。

特に、僕が受け持ったグループには、ネットと通信制高校の制度を活用した『N高』からの参加グループが数組いましたが、どのグループも発表がすごかったです。実は、N高について僕は全然知らなくて、はじめは「N高って、名前を隠さないといけない学校から参加してるのかなぁ」と思ってたくらい。今思うと、大変お恥ずかしい(笑)。

知り合いから誘われ参加した『マイプロジェクト』ですが、こんなに多くの高校生が、環境や社会課題に真剣に向き合い、行動を起こしている事実を知り、僕は深く感動しました。

図1

(▲)「マイプロジェクト」のWebサイトより。

ここでの出会いに衝撃を受けた僕は、教育関係で働く知人に、環境や社会課題への意識が高い10代が多い理由を尋ね回りました。

すると、『ESD』が大きな要因のひとつであることが見えてきました。

ESDとは、Education for Sustainable Developmentの略で、日本語訳すると「持続可能な開発のための教育」。各国の政府や国連が主体となって取り組んでいるほか、日本では教育機関、 NGO、非営利団体、企業が連携し、地域密着型の教育を行っています。

このESDがはじまったのが2002年以降で、年齢が若くなれば若くなるほど、社会問題や地球環境について真剣に考えている層が多いそうです。

それを知った僕は、すぐに地域ESD拠点に名乗りをあげました。現在、IKEUCHI ORGANICは四国エリアの地域ESD拠点として登録されています。

愛媛にESDに熱心な高校があるので、そこの生徒の訪問を受け入れたり、学校へ授業に行ったりしています。昨年末には、東京で開かれたESDの全国フォーラムにも参加。現在の僕は、ESDに飲めり込んでいます(笑)。

もともと、地元の小学生や中学生に自分たちのやっていることをオープンに伝えていく方針でしたが、現在はより開かれた状態になっています。

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僕はできるだけ自分の時間を、自分の経験や知識を若い人に伝えることに使いたいし、彼らから学ぶ時間に使いたいと思ってます。

だから、若い人たちが今治まで来てくれると聞くと、調整できるものは全て調整し、スケジュール最優先で迎えるようにしています。本社はESD拠点に登録していますので、ご連絡いただければ出来る限りの対応をさせていただきます。

おそらく、10代や20代で環境や社会課題に対してアクションしている人は、僕のようなおじいちゃんに話をしても、世代が違いすぎて「ピンとこない」と思っているのではないでしょうか。

それは半分正解で、半分間違いです。

確かに、世代が違いすぎてピンとこないことも多い。ジェネレーションギャップも何も、年齢が離れすぎている(笑)。でも、自分が全くわからないからこそ、知りたいし、学びたいと思っています。

僕ができるなんて、高が知れているかもしれませんが、若い人たちの活動に貢献できることがあれば、積極的にやっていきたい。

僕やIKEUCHI ORGANICにできることがあれば、気軽に相談してください。


<編集協力:井手桂司>

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