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その永遠を見よう見ようと

だから、人の子が、山のあなたでも見るような遠い瞳で、えいえん、えいえんと泣くのを聞いて、忘れっぽい猫の子は、その永遠を見よう見ようと、ソバで鳴くのだ。おい、猫。この脅迫状を忘れっぽい奴らに届けてくれ。化け猫が出る季節を楽しみに待て。

戯曲「カノン」作・野田秀樹

猫の写真を1日1枚、Instagramに投稿している。先日、連続600日(枚)を超えた。溺愛のあまり日々バシバシと撮り、溜まっていく写真の中から1枚を選んで投稿していくだけなので、やってもやっても最新のものに追いつかない。猫の相対性理論と呼んでただ毎朝コーヒーを淹れながらこなすルーチン作業にしていたのだが、先週末についに追いついた。

ここらで節目にするか、と思い、このnote記事にまとめる。


有名な紅白縞のエビの玩具がある。あまりにもInstagramでよく見かけるので楽しみに買い与えたのだが、うちの猫には気に入られなかったというか、ほとんど憎悪されている。今ではむしろ彼に近づいてほしくない場所に置いておく、片隅の呪物になった。噛み蹴りして遊ぶのは専ら僕の腕だ。

朝の日課で顔を拭く時、空気を揉みながらなぜかガッツポーズのようになってしまう。

出かけていると、留守番させている猫のことばかり考えてしまう。早く帰って猫に会いたい。あの気まぐれな、埃の塊のような、のそのそと歩く白い太い動物。ケダモノというのは”毛玉の王”が訛ったものだろう。昨日は窓辺で外を見張っているのと目が合った。待っていてくれたのかもしれないが、たぶん違う。鴉に狙われやしないかと心配になった。

階段の上で待っている。こともある。

涼しい秋風が吹く頃に、エアコンをやめて窓を開けておくようになると、猫は各所の網戸から外を見張りに出かけるようになる。窓際から窓際への移動で、なぜか全力で駆け抜けていくその現象を季節の名物として”秋の大運動会”と呼んでいる。

お尻を僕の手に当てておくと安心するらしい。
腕を枕にして昼寝を始める。結構、重い。

写真はついに追いついたのだが、しかしちょうど、iPhoneを12から14proへ機種変更して、カメラの性能が上がってしまった。被写界深度のさらなる調整や、RAWでの高解像度撮影や、ナイトモードや、、、で猫との思い出を写真に収めたくて仕方がない。

いま振り返ってみると、最初期の頃よりも撮影の腕が上がっていて、加工やトリミングでの構図の取り方も良くなっている。生後3-6ヶ月くらいの写真を再度加工して投稿したら、ペースを落として緩やかに続けようと思うのだった。

クロネコヤマトにチンチラシルバー。
洗い物を始めるとシンクに入ってきて水を飲みたがる。
寒くなってくるとこの椅子がベッド。
シンク横の細いスペース。はやりすたりがあって最近は昇らない。
爪を立てやすい生地の布を見つけた。この子にそっくりの猫が描いてあるラグ。

このnote記事はTwitterでのつぶやきとInstagramに投稿した写真を元に構成しています。

ここまで見てくださってくださってありがとうございました。猫がこれからも健康で、仲良く暮らして、また楽しくレポートできたら嬉しいです。

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