【イタリア】🚅乗客がピザをホームに宅配🍕炎上した理由
Instagramでピザを受け取る車内の動画が流れてきました。
駅のホームでピザを持った男性が立っていて、
ドアが開いた瞬間に受け取り、支払いもしたのです。
満面の笑みで喜んで席に戻る人たち…
たった、50秒の動画ですが、
220万再生され、コメントが1400件もされました。
どんな人たちが注文？
南イタリアの会社員たちは、
イタリア北部の大都市ミラノから
高速列車: フレッチャ・ロッサに乗って、
南イタリアに帰宅していました。
彼らが乗車していた高速列車は新幹線のようなものです。
7時間の移動
時刻表を見てみると、
15時頃ミラノを出発し、
22時頃に目的地バーリ到着。
約7時間の列車の移動だったのです。
これを日本で例えるなら、
青森から大阪へ行くような距離です。
日本は東京で乗り換えますが、
イタリアは一度乗れば一直線で着いてしまうのです。
つまりは、降りることができずに乗りっぱなし。
お昼過ぎに乗れば、そりゃお腹も空きます。
列車にはサンドウィッチやスナックなどの
簡易の食事はできても、
しっかりお腹を満たすものは、
一等席の限られた人のみです。
コロナの影響で縮小していると公式ページに書いていたので、
以前のようなサービスはしていないのかもしれません。
軽食の質は、それほど期待できるものではなく料金も高め、
空腹を少し抑える程度で、食事にこだわる人にとって
満足できるものではないでしょう。
私もこれまで何度か乗りましたが、
列車内の食事は利用したことがなく、
事前に購入してから乗車していました。
ピザの宅配を思いついた
このグループが乗ったのはお昼過ぎ、
到着する頃には、街のレストランは閉まっている。
そこで、途中の駅でピザを受け取ることを思いついたようです。
列車の中から注文。
通過するホームに宅配を頼んだのです。
駅の滞在はわずか2分。
ピザは予定通りホームに持ってこれるのか、
列車は予定通り到着するのか、
車両とホームは合っているのか
時間内にうまく渡せるのか…
など、想像するにさまざまな不安があったと思います。
動画は車内から撮影されていました。
駅に停車する直前、両手にピザを抱えた男性が。
「彼だ！彼だ！」と発見した声。
停車し、ゆっくりドアが開く。
受け取る人、お勘定をする人、
さらには撮影する人と、
余裕を持って行動しています。
注文を受けたピザ屋の男性も
いい仕事をしたと言わんばかりの満面の笑み。
乗客の男性たちは4€のチップも渡し、
意気揚々と席に戻り、
「全てうまく行った」と
全員で喜ぶ姿が映っています。
その映像がこちら
この動画は、イタリア大手の新聞社
「la Repubblica」のInstagramにより投稿されたものです。
これは、彼らが取材したものではなく、
他人が投稿をした動画をシェアしていました。
最近、Instagramを見ていて、TikTokの影響が
ものすごく出ていると感じます。
少し前まで写真の腕を競いあっていたのに対し、
昨今は、短い動画で映えや質よりも、
メッセージ性の強いものに多くの人が反応しているように見えます。
新聞社が発信するショート動画の中でも
再生数は高くコメントも多く書き込まれていました。
炎上内容
動画を見ていると、うまく行ってよかったなと思う点と、
やっぱり、「ピザはイタリア人を救う！」
ピザ屋も乗客からの注文と知り張り切ったことでしょう。
誰もが円満に喜んだシーンでした。
ですが、コメント欄を見てみると様々な意見が飛び交っていました。
・なんて楽しそうなんだ！
・3000年の未来のようだ！
・高速列車で食事していいの？
∟ なんでダメ？
∟ 靴を脱ぐのと同じ
∟ 「料理」はしてはいけない (飲食は可能)
∟ 理論的に禁止されるべき
∟ 列車の中で買って食べるのと同じ
・うまく行ったからいいけれど…
・私なら不安でたまらない
・チップ4€は少なすぎる
∟ せめて10€だ
∟ サービス料は含まれているから妥当
・笑いに包まれたのに批判的なことを言う理由が分からない。
・ピザ屋はこの一連を信じて行動したことを賞賛する
・新聞社はなぜこれを投稿したの？
・4枚のピザがニュースなの？
など、大半が喜びを分かち合うものでした。
さすがイタリア人‼︎ と一緒になって笑いたくなります。
コメントの中で気になったのは、
「スタートアップ」と書いている人が何人もいたこと。
車内販売で焼きたてのピザを売り歩くのは
いいかもしれない。
一切れ 5€ でも熱々ならば買いたくなります。
新しい事業にいかがでしょう！
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